うなぎのパワーは五行に通じる!? 土用の丑の日に食べる意味とは

土用の丑の日、なんで「うなぎ」なの？

tekowaです。

夏になるとよく耳にする「土用の丑の日」。スーパーや飲食店でもうなぎが並びますよね。でも、そもそもなんで「土用」に「うなぎ」を食べるのでしょう？
実はこれ、単なるスタミナ食だからではなく、古代中国から伝わる「五行説（ごぎょうせつ）」とも関係があるのです。

五行説とは、自然界を構成する5つの要素「木・火・土・金・水（もっかどごんすい）」のバランスで世界を捉える東洋思想のこと。
それぞれが季節や方角、臓器、味覚、色などと対応しているのが特徴です。

五行説における「土」は季節の移り変わりのタイミングを意味します。
つまり「土用」は、春→夏、夏→秋…といった“季節と季節のはざま”の時期で、体調を崩しやすくなると考えられてきました。

特に夏の土用は、暑さによる疲労・食欲減退が重なりやすい。
そのため、「土」のバランスを整える＝脾（ひ）＝消化器を労わることが大切になります。

五行で「水」に属する「黒」は、冬や腎（じん）と関連が深く、体のエネルギーを養うとされています。
うなぎの皮は黒く、五行的に“水”の力を持つとされ、夏バテしやすいこの時期に“腎”を補うのに最適とも言えるのです。

また、うなぎはビタミンA・B群・D・Eやカルシウム、鉄などが豊富な高栄養食材。
つまり、「五行的にも栄養学的にも理にかなった夏の食べ物」なのです！

うなぎ以外にも「う」のつく食べ物（例：うどん、うし、うりなど）が土用に良いとされるのは、
“う”という音がエネルギーを補う音霊（ことだま）とされているからとも言われています。

五行では「土＝整える」。
特に「夏の土用」は、疲れた体をリセットする重要なタイミングです。

無理をせず休息をとったり、消化の良いものを選んだりと、“心と体を整える意識”を持つことが、夏を元気に乗り越えるカギになります。

うなぎを食べる土用の丑の日、実は東洋思想に基づいた知恵だったことが分かります。
単なる風習ではなく、「気」のバランスを整える行動の一つ。
2025年の夏も、五行のパワーを味方につけて、元気に過ごしていきましょう！