
においの原因は?「硫黄臭」とはどんなもの?
tekowaです。
2025年7月4日、宮崎県小林市で「卵が腐ったようなにおい」が発生し、SNSやニュースで話題になりました。
小林市の発表によると、原因は硫黄成分を含むガス(硫化水素)とみられており、実際に測定された濃度は0.757ppm。これがどれほどの数値なのか、詳しく見ていきましょう。
ppmって何?
ppmとは「parts per million(パーツ・パー・ミリオン)」の略で、100万分の1を表す単位。
つまり0.757ppmは、空気100万個のうち硫黄成分が0.757個含まれているという意味です。
……とはいえ、まだピンと来ませんよね?ここで例えましょう👇
📊 硫黄濃度0.757ppmは「通常の約15倍」!
日本の通常の空気中硫黄濃度は0.05ppm以下が目安。
今回の数値はその約15倍超で、
体温でいえば36.5℃(平熱)が40.0℃(高熱)になってるのと同じ感覚。
つまり「普通じゃない」レベルなんです!
硫化水素って何?どんな影響がある?
硫化水素は無色で腐卵臭のする有毒ガス。火山地帯や温泉地、工場などで発生することがあります。
吸い込むと呼吸器・神経・消化器などに影響があり、濃度によっては命に関わる危険も。
- 目や喉への刺激
- 吐き気や頭痛、倦怠感
- 濃度が高ければ呼吸困難や意識障害も
生活者がとるべき対策は?
今回は「においはするけど目に見えない」ため、不安を感じた方も多かったのではないでしょうか?
以下に生活者目線でできる対応策をまとめました。
①換気は控える
においの元が外気の場合、むやみに窓を開けると家の中にも取り込んでしまいます。外のにおいが強い時は窓を閉めて、空気清浄機を使用しましょう。
②マスクや濡れタオルでガード
急な体調不良(頭痛・吐き気・だるさなど)を感じた場合は、濡れタオルやマスクで応急対応を。特に妊婦さんや子ども、高齢者がいる家庭では注意が必要です。
③異常を感じたら早めの受診を
においを感じてから目が痛い・気分が悪い・咳が止まらないなどの症状があれば、早めに医療機関に相談しましょう。
子ども・高齢者・ペットへの影響は?
子ども・高齢者は影響を受けやすい
硫化水素は体の小さい子どもや、高齢で代謝機能が落ちている方にとって体調を崩しやすいガスです。普段から硫黄泉などでにおいに慣れている人も、濃度が上がると影響を受ける場合があります。
うちの猫、大丈夫?硫黄のにおいに“異変”を感じたらどうする?
犬や猫などのペットも、人間よりも嗅覚が鋭く体が小さいため、においの影響を受けやすいです。
- 元気がない
- 食欲がない
- 目や鼻を気にしている
こうした様子が見られた場合は動物病院に相談を。念のためにペットの飲み水や食器も密閉・清潔にしておくと安心です。
硫黄の濃度が高い地域で暮らす場合の「食事の注意点」
硫化水素は肝臓で代謝され、排出される毒性ガス。微量であっても、長期間にわたって吸入する生活環境下では、次のような栄養対策が有効です。
- 抗酸化作用のある栄養素を意識(ビタミンC・ビタミンE・セレンなど)
- 疲労回復をサポートする栄養素(ビタミンB群・鉄・亜鉛など)
- 肝機能を助ける食品(たんぱく質・タウリン・緑黄色野菜)
特に夏は汗によってビタミンやミネラルが失われやすいため、バランスの良い食事と水分補給が大切です。
今後の行政対応と情報の追い方
小林市では今回、異臭情報を受けて即座に現地調査を行い、市民への発信を行いました。
今後も、経過観察や空気モニタリング体制の整備が行われる可能性があります。小林市役所や宮崎県の公式サイトでの最新情報チェックもおすすめです。
追記予定:行政からの続報が出た場合は、この記事に情報を追加予定です!
まとめ
硫黄のにおいが突然広がると、「何が起きているのか分からない不安」が大きくなります。
でも、情報を知っていれば慌てず対応できるはず。
今回の事象は現時点で深刻な健康被害にはつながっていませんが、今後も安心して生活していくために、正しい知識と冷静な行動が大切です。
この記事が、不安な中で少しでも役に立てば幸いです。
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