
こんにちは、tekowaです。
2025年6月、大阪の老舗日本料理店「喜一」の経営者らが食品衛生法違反で逮捕されるという衝撃的なニュースが報じられました。
なんとこのお店は、過去にミシュライドに掲載された名店。
にもかかわらず、営業停止処分中にも仕出し弁当を販売し、さらにノロウイルスによる集団食中毒を起こしたというのです。
なぜ、ミシュラン掲載店で食中毒が?
料理の腕がどれほど優れていても、衛生管理の徹底はまた別の話です。
以下のような背景が考えられます
①加熱不足や手洗い不十分によるノロウイルス感染
②衛生教育が浸透していなかった可能性
③営業停止処分中の販売という“違反意識の低さ”
ノロウイルスは極少量でも感染力が非常に高く、とくに調理者の衛生意識が問われる菌のひとつです。
ノロの発生と処分の流れ(報道による整理)
2月上旬~下旬:「喜一」利用者80人以上に下痢・嘔吐
検出:ノロウイルス陽性
2月15日:営業停止命令(2日間)
3月2日:再開後も食中毒が続き、営業禁止処分
逮捕:営業停止中にも弁当を販売したとして3名逮捕
夏場に急増!お弁当による食中毒のリスク
この事件を他人事にしてはいけません。
私たちの生活に身近な「お弁当」こそ、最も菌が繁殖しやすい危険な食事形態でもあるのです。
とくにこの時期、以下のようなケースには注意が必要です。
🍱お弁当作りのNG行動
炊きたてご飯・熱いおかずを冷まさず詰める
半熟卵や生野菜(とくにトマト)をそのまま入れる
手で直接おにぎりを握る
作り置きおかずを加熱せずそのまま詰める
汁気の多い煮物・炒め物をそのまま入れる
🔗 関連記事:食中毒を防ぐ!お弁当作りの基本ルールとポイント(tekowa)
保育・介護・給食現場の鉄則「温度管理」
保育園や高齢者施設の給食では、「10℃以下保存」「再加熱」「手袋着用」が徹底されています。
一般家庭でも以下のことを意識しましょう:
お弁当は完全に冷ましてから詰める
保冷剤・保冷バッグを必ず使用
肉・魚・卵は中心部まで75℃以上1分加熱
調理器具の熱湯消毒/使い分け(肉・野菜・魚用)
まとめ:信頼は“衛生管理”の上に成り立つ
今回の事件は、「信頼できるお店だから大丈夫」という思い込みを打ち砕くものでした。
どんなに有名なお店でも、衛生管理を怠れば命に関わる問題を起こしかねません。
この夏、お弁当や外食を楽しむすべての人にとって、衛生への意識を高めることが何よりの予防です。
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