サル痘の患者の約99%は男性!?感染拡大が止まらないのはなぜ?

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こんにちは、tekowaです。

過去に2回サル痘についての記事を書いてきました。
最初の記事はこちら:サル痘が流行りだしている!?症状や予防法、治療は? | tekowaの気の向くままに (tekowaneko.com)
2つ目の記事はこちら:サル痘、欧米で感染拡大。日本への影響は? | tekowaの気の向くままに (tekowaneko.com)

また新たな動きや、感染が止まらないというニュースを見かけたので記事にしてみました。

サル痘のニュース

まずは今回のサル痘に関するニュースの引用です。

欧米を中心に「サル痘」の感染者が増え続けている。世界保健機関(WHO)は23日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。現在の流行は欧米が中心だが、日本でも海外からの観光客の受け入れが増えている。国内で感染者が出ることを想定した備えが重要になる。

英国で1人の感染が報告された5月7日以降、WHOへのサル痘感染者の報告が止まらない。5月26日時点では、サル痘が流行していない23カ国で257人の感染者が確認され、そこからわずか3週間後の6月15日には2103人の感染者となった。

 感染者はこれまでにスペインで3千人以上、英国、米国、ドイツで2千人以上、フランスで1千人以上確認されている。台湾や韓国でも報告されている。

英国では2018年に初めて感染者が確認されて以降、散発的にアフリカに旅行歴のある人の感染が確認されたことはあった。だが、これだけまとまって感染者が確認されるのは初めてだ。

WHOが約1万人の患者を分析したところ、98.8%は男性で、とくに18~44歳の男性が症例の77%を占める。今回の感染者の多くは男性との性的接触のある男性という。

 症状としては、発疹や発熱などがあるが、ほとんどの人は軽症だ。だが、濃厚な接触をすれば誰にでも感染する可能性はあり、WHOは「幼児や妊婦には重篤な病気を引き起こす可能性がある」と注意を呼びかける

世界的に新型コロナの感染対策は緩和される傾向にあり、国境を越えた人の移動は増えている。日本も6月から水際対策をゆるめ、海外からの観光客らの受け入れを再開した。

欧米で急拡大のサル痘感染、98.8%が男性 日本での対策は:朝日新聞デジタル (asahi.com)

更に気になるニュースが入ってきました。
それがこちら

「サル痘」国内で初確認 東京都在住の30代男性
欧州や米国で報告が相次いでいる感染症「サル痘」が国内で初めて確認された。東京都在住の30代男性。厚生労働省関係者が明らかにした。

「サル痘」国内で初確認 東京都在住の30代男性 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

そもそもの感染経路

サル痘の感染者が増えていますが、そもそもはどのような感染経路だったでしょうか?おさらいしたいと思います。サル痘は一般にネズミやリスなど感染した動物にかまれたり、血液や体液、発疹に触れたりすることで感染するとされています。
また、感染した人の発疹や体液、かさぶた、患者が使った寝具や衣類などに接触したり、近い距離で飛まつを浴びたりすることで、誰もが感染する可能性があると指摘されています。

先程ご紹介した記事にもあったように、患者の多くは男性で、男性との性的接触のある方だといいます。今回の感染は、感染した動物からの感染ではなく、人から人への感染が多いようです。

専門家の話によると

「感染した1人が4人に感染させるペースで広がっている。
人から人にはそんなにうつらないと言われていたので不思議な状況です。」

とも言われ、異常な事態なようです。

感染拡大が止まらない理由

それではなぜ、ここまで感染拡大が止まらないのでしょうか?専門家が答えている記事があったので引用します。

Q.感染拡大の背景には何があるのでしょうか?
患者と暮らす家族にも感染が広がっていると指摘されています
発疹や患部に触れたり、患者が着ていたシャツや寝具に触れて、感染が成立しているということだと思います。

Q.感染力は従来よりも強まっているのでしょうか?
従来よりも強い感染力があるとはまだWHOもCDCも考えてないようです。
濃密な接触での感染拡大が起き、患者と同じ家に住む人に広がっているという状況です。
飛まつ感染や空気感染でどんどん広がっていることはないと思います。
また、天然痘では発熱や悪寒などインフルエンザのような症状が最初に出て、数日たって発疹が出てきますが、今回のサル痘では発熱や悪寒がなく元気だったのに突然発疹が出てる患者さんが多く報告されています。
知らない間に感染を広げてしまっていることも考えられます。
患者さんもその患者さんを診た医師もサル痘と気付かず、少しずつ感染が広がり、大きな集会で一気に広がったと指摘する専門家もいます。

Q.ウイルスが感染力が強まるように変異している可能性はあるのでしょうか?
あり得ることですが、その仮説に見合う遺伝子の変異は見つかっていません。
またサル痘ウイルスは「ポックスウイルス」の一種で、DNAの配列が長く、そう簡単には変異は入らないという性質もあります。

Q.日本国内に流入するおそれはあるのでしょうか?
およそ30か国で1000人を超える感染者が出ているので、当然、潜伏期間中の感染者が日本に入ってきて発症するリスクはあります。
海外からの観光客の受け入れが再開し、感染した人が海外から来て発症するということもありえると思います。

Q.どのような対策で備えるべきでしょうか?
もし国内で感染者が出た場合、濃厚接触者の方を含めて検査が必要になってきます
いまは国立感染症研究所でしか検査ができませんが、各自治体にある地方衛生研究所で検査ができるよう準備が進められていると思います。
医療機関では海外から入国した人で発熱や発疹が出た人はサル痘を疑うべきだと思います。

Q.ヨーロッパなど海外に行く人が注意する点はありますか?
取引先などとディスカッションしたり、会話したり、食事するぐらいの程度では感染するリスクはほとんどないです。
ただ、あいさつのときにハグしたりキスしたりすることがありますが、そういった接触は避けたほうがいいと思います。

Q.どの程度、警戒すべきなのでしょうか?
今のところはそれほど心配する必要はないんじゃないかなと思いますが、これから先、どうなるかは分からない部分があります。
ただ、現時点で市中感染するおそれはないと考えています。
海外から来る人が増えていく中で流入のリスクは高くなるはずなので、まずは水際での対策、発熱や発疹がある人がいたら空港検疫で見つけて検査につなげていくことが大切です。
その場では分からず、その後、症状が出た人については、医療機関を受診してもらい適切な検査や治療を受けてもらう必要があります。

【詳しく】サル痘 症状や感染経路は?日本には ワクチンは | NHK | サル痘

※2022年6月13日 時点の記事です。

つまり、感染拡大の背景には

  1. 家庭内感染
  2. サル痘は発熱や悪寒がなく元気だったのに突然発疹が出る患者さんが多いため、濃密な接触が起こりやすい
  3. 海外ではあいさつのときにハグしたりキスしたりすることがあるため、感染しやすい。

ということになります。

まとめ

今回、いまわかっていることをまとめてみました。

そもそもサル痘は、一般にネズミやリスなど感染した動物にかまれたり、血液や体液、発疹に触れたりすることで感染するとされていました。
従来よりも強い感染力があるとはまだWHOもCDCも考えてないようですが、濃密な接触での感染拡大が起き、患者と同じ家に住む人に広がっているという状況になってきています。
また、サル痘では発熱や悪寒がなく元気だったのに突然発疹が出てる患者さんが多く報告されているため、知らない間に感染を広げてしまっていることも考えられます。
今回、日本で初感染確認がされたので、皆さんも感染対策を心がけていきましょう。

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