阿武町誤送金問題は今どうなっている?現在の動向をまとめてみた

こんにちは、tekowaです。

皆さんは阿武町誤送金問題をご存知ですか?

私はニュースを軽く読むことはするもののなかなかにそういうことに疎くて、でも気になったので概要を調べてみました。

私のように苦手な方でも分かりやすくまとめてみたいと思います。

そもそも阿武町誤送金問題とは?

まず、阿武町誤送金問題とはどんな問題なのでしょうか?

2022年(令和4年)4月8日に山口県阿武郡阿武町で発生した、新型コロナ対策の臨時特別給付金の全世帯分相当額、4630万円を町内の1世帯の口座に誤送金し、送金先の相手が返還を拒否した問題です。

これだけを見ると、まず阿武町側がなぜ確認せずに1世帯に大金を支払ってしまったのか、そして送金先の相手はなぜ拒否したのか、そんな問題が浮かび上がってきますね。

この問題はまだ続くので、このあとどうなったのか、続きを見ていきましょう。

阿武町の職員が誤って送金したことは銀行側の指摘で判明しました。銀行側が4月8日の送金後に二重送金(二重払い)の疑いがあると町に指摘して、ようやくミスが判明したのです。

阿武町の職員は同日、誤送金してしまった相手の家を訪問し送金ミスだと説明しました。町職員は返金してもらうため、誤送金相手と一緒に宇部市内の銀行に行きましたが、到着したと同時に誤送金相手は「きょうは手続きをしない」「後日、公文書を郵送してほしい」と求めたそうです。その後4月21日夕方、町職員が誤送金相手の自宅を訪ねたところ、誤送金相手は「すでに入金されたお金は動かしている。もう元には戻せない」と返還を拒否しました。

阿武町は5月12日、誤送金相手を相手どって、誤送金分と弁護士費用など約5116万円の支払いを求め提訴しました。

5月18日、誤送金相手は誤送金された4630万円の一部を、自分の金ではないことを知りながら、オンライン決済サービスを利用して決済代行業者口座に振り替えた電子計算機使用詐欺罪で逮捕されました。

なんと、この問題、阿武町役場だけの問題ではなく、誤送金相手が変換拒否した上に自分のお金ではないにもかかわらず、使ってしまったと言うのです!全くの驚きですよね…

阿武町誤送金問題解決に向けて

それでは阿武町側と着服してしまった誤送金相手、双方はこのあとどうなったのでしょうか?

このあとどうなったのかの詳細があったので、引用して見ていきたいと思います。

引用:Y!ニュース

■4290万円を“法的に確保”出金後の「金の流れ」は不明
山口県・阿武町の5月24日の会見により、あらたな事実が明らかになりました。

山口・阿武町 花田憲彦町長
「本日現在、合計で4299万3434円を法的に確保することが出来ました」山口県の阿武町が誤って振り込んだ「4630万円」の一部から不法に利益を得たとして、田口翔容疑者(24)(誤送金相手)が逮捕された事件。町は24日、その9割にあたる4299万円余りを確保したと公表しました。田口容疑者の口座に残されていた金額は、6万8000円。どのように確保したのでしょうか?阿武町側 中山修身弁護士
「(お金を)回収した根拠は、示談とかそういうものではありません。法的に確保しました」

町側の弁護士によると、田口容疑者が繰り返し出金していた3つの決済代行業者に対して、国税徴収法などに基づいた差し押さえ・取り立て処分を行った結果、3つの業者から合わせて4290万円余りが町の口座に振り込まれたということです。

阿武町側 中山弁護士
「町の行政部門がやれる範囲で、何とかここにたどりついたということになります」

気になるのは、田口容疑者が本当にネットカジノでお金を使い果たしてしまったのかどうかですが・・・ 

阿武町側 中山弁護士
「わかりません。どちらかじゃなくて、わかりません」

田口容疑者が出金して以降の詳しい金の流れは、明らかにされませんでした。

山口・阿武町 花田憲彦町長
「相当大きな部分を占めるものが確保することができたということで、本当にある意味では若干安心した」

■“誹謗中傷”町職員父親語る 「ネットで検索してみたら・・・」
一方、今回の事件をめぐっては別の問題も・・・。24日の会見を静かに見つめる男性。男性の息子は4月、阿武町に入ったばかりの新人職員です。しかも、配属先は給付金の振り込みなどを行う出納室でした。今回の誤送金問題が明るみに出ると、「ミスをしたのは、新人職員」という情報がネットなどに出回るように・・・。阿武町 新人職員の父親 
「僕も息子を信じてはいるんですが、ちょっと心配になってネットで検索をしてみたんですよね。そしたらもろに特定した、というサイトが一番上に出てきて、もろに顔写真まで出ていたので、これはちょっとどうにかしなきゃいけないんじゃないかと」

なんと息子が、今回の“ミスを犯した張本人”として顔写真まで出回っていたのです。

父親によると、出納室は2人態勢。3月までは室長とベテラン職員で業務を行っていましたが、4月にベテラン職員が異動し、新人職員の息子と室長の2人で作業することになったといいます。誤送金が起こったのは、そのすぐあとのことです。 

阿武町 新人職員の父親
「息子に聞いたらですね、上司の方から、これを銀行の方に持っていってくれと、クリアファイルみたいなものと、そのときにフロッピーとか書類とか入ってたみたいなんですけども、それを銀行まで持って行ったということでしたね」記者
「フロッピーの作成とかに全くかかわってない?」

阿武町 新人職員の父親
「そうですね。全く。渡されたものを出しに行ったと」 

町にも確認したところ、新人職員の息子は書類などを銀行に持って行っただけで、給付金のミスとは無関係ということでした。 

しかし、ネットでは誹謗中傷が相次ぎます。 

ネットの書き込み
「阿武町の誤振込した新人さんは、どのような罪に問われるんでしょうね」
「ミスった職員も謝罪会見させろ」

阿武町 新人職員の父親 
「色んな事が書いてあったのですが、一番最初に、息子が嫌だったと言うことが『(田口容疑者と)グルじゃないかと』疑われたことですね」

父親は間違った情報がこれ以上一人歩きしないよう、正確な情報を広めて欲しいと訴えます。 阿武町長は24日会見で・・・ 山口・阿武町 花田憲彦町長 「実はこの件に関して、元出納室にいた直接関係のない若い職員、そして出納室長、これら2人の顔写真がネットとかそういうモノにさらされて、本人達が心を病むような状況になっております。どうか節度ある対応をよろしくお願いしたいと思います」 4630万円の誤送金トラブルは、様々な問題に波及しています。 

阿武町側

阿武町側では、ネットで誰が誤送金の手続きをしたのかと論議になり、手続きをしたとされる新人職員さんの顔写真なども拡散されてしまったようです。中には田口容疑者とグルだったというデマまで…ネット社会の怖さを感じますね。

誰が間違えて誤送金をしたと犯人捜しをして、傷つく人達がいることも考えて欲しいものです。

誤送金相手、田口容疑者側

田口容疑者はどうなのでしょうか?

田口容疑者側にスポットを当てた記事もありましたので引用したいと思います。

引用:Y!ニュース

山口県阿武町が誤って給付金4,630万円を一世帯に振り込んだ問題で、山口県警は5月18日、田口翔容疑者(24)を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。 田口容疑者は同町役場のミスで振り込まれたことを知りながらも、返還を拒否していた。さらには4,630万円を、「ネットカジノで使い切った」と供述しているとも報じられた。 山口県警の公式サイトでは、田口容疑者を逮捕した理由についてこう記されている。 《本年4月、自己名義の銀行口座に阿武町から入金された4,630万円が阿武町のミスにより誤入金されたものであることを知りながら、自身のスマートフォンを操作してオンライン決済サービスを利用し、自己名義の口座から決済代行業者の口座に400万円を振り替えることにより、財産上不法の利益を得たもの》 同町が田口容疑者に4,630万円を振り込んだのは4月8日。それから1カ月あまり経った5月12日、町は「不当利得の返還」を求めて田口容疑者を提訴。誤振込みをした4,630万円に加え、弁護士費用や諸経費を含んだ5,115万9,939円の支払いを求めた。 「提訴を受けて16日、田口容疑者の代理人弁護士は会見を開きました。弁護士によると誤振込みされるまで、田口容疑者の口座残高は665円だったといいます。4,630万円が振り込まれた後、34回にわたってカード決済や振込みがほぼ毎日繰り返されました。田口容疑者は『少しずつでも返していきたい』とコメントしていますが、どのように返済するかなど具体策は示されていません」(全国紙記者)

そんな訴訟の行方に注目が集まっていた最中で、突然起こった逮捕劇。テレビ朝日の報道によると、逮捕に至った経緯について警察関係者は「複数回、聴取に応じていたものの、逃走、証拠隠滅の恐れ、金を使ってしまっている犯罪の悪質性も考慮した」と証言している。

■「組み戻し」手続きを拒否し続けた末路

これまで世間を騒がせていた田口容疑者だが、逮捕によって実名報道に切り替わった。 「町は訴状の概要を発表した際に、本名と住所も公開しました。ですが、その情報はネット上だけで拡散されていました。今回、逮捕されてしまったことで、実名報道だけでなく顔写真も広く公開されることに。さらに一部メディアでは小学校の卒業アルバムに記されていた『将来の夢』まで取り上げ、“お金への執着が強い”とまで報じています」(スポーツ紙記者) 逮捕によって本名や顔、幼い頃の「将来の夢」なども晒されてしまった田口容疑者。だが元をたどれば、いくつもの“選択間違い”が原因であろう。 「田口容疑者は当初、返金手続きである『組み戻し』を了承していました。ところが職員と一緒に銀行向かった途端、『今日は手続きしない。後日、公文書を郵送してくれ』と態度を一変。それからは頑なに返還を拒む態度を続け、『僕は悪くない』とまで言い出しました。その後には『お金はすでに動かした。もう戻せない』と開き直ったのです。 確かに、誤振込みは町側のミスが原因です。しかし、田口容疑者が初めから『組み戻し』の手続きに応じていれば、このような顛末にはならなかったはず。しかも彼はホームセンターで社員として働いていたそうですが、『給付金の件で出頭する』と言い残して退職したといいます。彼の弁護士は『働いて返すしかない』と話していましたが、逮捕までされてしまっては返済計画を立てることも難しいでしょう」(前出・全国紙記者) 世間を騒がせた田口容疑者に、SNS上ではこんな声が上がっている。 《あらら、とうとう捕まっちゃった。この人、最初、何も悪くなかったのに。素直に返してれば良かったのに。他人のミスにはまって逮捕。使い道のネットカジノが本当なら、結局、彼は全部溶かして振り出しに戻っただけ。むしろ前科つくかもだからマイナス》 《間違って入金されたからって使うな。最初に言ってた通りに罪を償ってもらいましょうか》 《馬鹿だなぁ~素直に返してれば犯罪者にならずに済んだのに。ま、それが彼の選んだ『選択』だから仕方ない…》

はじめは組戻しに応じていたはずが、拒否をした挙げ句、自分のお金ではないのを知った上で使い込んでしまったのですね…ネットで色々あること無いこと拡散するのは良くないですが、彼が使い込まなければ、こんなことにはならなかったのにと思わざるを得ません。

最後に、電子計算機使用詐欺罪とはどのような詐欺なのでしょうか?

簡単に説明すると、

刑法に規定されている犯罪のひとつ(第246条の2)で、コンピューターを操作して他人をだまし、不正に財産を得たり、得させたりすると、罰せられる。

という罪です。

この罪について、私は今回これに値するのか?と疑問に思い、調べてみたのですが、弁護士さん等の専門家からみても意見が分かれるところらしいので、もしかしたらこれから変わるかもしれませんね。

まとめ

阿武町誤送金問題は、阿武町役場の誤送金してしまった側、誤送金された側の田口容疑者それぞれ色々とあるようですね。

確かに誤送金をしてしまったことは起きてはならないことです。

しかし、だからと言ってその誤送金をしてしまったと思われる方をメディアでもないのに特定し、顔写真までネットに拡散するのはしてはならないとおもいます。

それによって傷つく人達がいることをもう少し考えて欲しいですね。

また、田口容疑者側ですが、どう見ても自分のお金ではないとわかっていて使い込むのは犯罪ですよね。

してはならないことをしたのですから、適切に処罰されて欲しいですね!

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