アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスは何が違う?食品表示で比べる自由研究

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暑い日に食べたくなる、冷たくて甘いアイス。

スーパーやコンビニにはたくさんの商品が並んでいますが、パッケージをよく見ると、 「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」 と違う名前が書かれていることがあります。

どれも見た目は「アイス」なのに、どうして名前が違うのでしょうか?

今回は実際の商品の食品表示を使って、 アイスの種類と乳成分、原材料、栄養成分、溶け方などの違い を調べてみましょう。


  1. この自由研究は何日かかる?
  2. まず予想してみよう
  3. まず結論|名前の違いには乳成分が関係している
  4. そもそも「乳固形分」って何?
  5. アイスクリームとは?
  6. アイスミルクとは?
  7. ラクトアイスとは?
  8. 実験① スーパーで3種類を探してみよう
  9. 実験② 原材料表示を比べよう
  10. 実験③ 栄養成分表示を比べよう
  11. 「アイスクリームが一番高カロリー」とは限らない
  12. 実験④ 3種類の見た目を比べよう
  13. 実験⑤ どれが早く溶ける?
  14. 一番早く溶ける種類は決まっている?
  15. 公平な溶け方実験にするコツ
  16. 溶けた量を数字で比べるには?
  17. なぜアイスはふわっとしているの?
  18. 実験⑥ 同じ体積なのに重さが違う?
  19. 「濃厚に感じる=乳脂肪が多い」とは限らない?
  20. 発展実験|パッケージを隠して当てられる?
  21. 「氷菓」もある!
  22. 発展研究|家で作ったアイスはどの種類?
  23. アイスはどうしてカチカチの氷にならない?
  24. 写真はどこを撮る?
  25. 何年生におすすめ?
    1. 小学1~2年生
    2. 小学3~4年生
    3. 小学5~6年生
  26. 実験するときの注意
  27. 自由研究のまとめ方
  28. 写真や比較表を印刷してまとめよう
  29. まとめ|同じ「アイス」でも食品表示を見ると違いがわかる
  30. よくある質問
    1. アイスクリームとラクトアイスは何が違いますか?
    2. アイスミルクは牛乳が一番多いのですか?
    3. ラクトアイスには必ず植物性油脂が入っていますか?
    4. どの種類が一番カロリーが高いですか?
    5. どのアイスが一番早く溶けますか?
  31. 関連記事

この自由研究は何日かかる?

  • おすすめ学年:小学2~6年生
  • 食品表示だけ調べる:30分~1時間程度
  • 溶け方まで実験する:1~2時間程度
  • 材料のそろえやすさ:★★★★★
  • 結果のわかりやすさ:★★★★★
  • 食育度:★★★★★

特別な実験道具がなくても、 種類の違うアイスを用意するだけ で研究できます。


まず予想してみよう

疑問予想
3種類は何が違う?
乳成分が多いのはどれ?
原材料は同じ?
一番早く溶けるのはどれ?
食感は違う?

まず結論|名前の違いには乳成分が関係している

アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスは、 乳固形分や乳脂肪分などによって区分されています。

種類乳固形分うち乳脂肪分
アイスクリーム15.0%以上8.0%以上
アイスミルク10.0%以上3.0%以上
ラクトアイス3.0%以上決められた最低基準なし

つまり、単にメーカーが好きな名前を付けているわけではありません。

パッケージの「種類別」などの表示を見ると、どの区分の商品なのか確認できます。


そもそも「乳固形分」って何?

牛乳には水分だけでなく、

  • 脂肪
  • たんぱく質
  • 乳糖
  • ミネラル

などが含まれています。

牛乳から水分を除いて残る成分を、 乳固形分 と考えるとわかりやすいでしょう。

その乳固形分のうち、脂肪の部分が乳脂肪分です。


アイスクリームとは?

アイスクリームは、3つの中で乳固形分と乳脂肪分の基準が高い区分です。

乳脂肪は、 牛乳やクリームなど乳由来の脂肪 です。

ただし、同じ「アイスクリーム」に分類される商品でも、砂糖や卵、香料などの配合は商品によって違います。

「アイスクリームなら全部同じ味・同じ栄養」ではありません。


アイスミルクとは?

アイスミルクは、アイスクリームより乳固形分・乳脂肪分の最低基準が低い区分です。

名前に「ミルク」と入っていますが、 アイスクリームより牛乳が多いという意味ではありません。

ここは名前だけを見ると勘違いしやすいポイントです。


ラクトアイスとは?

ラクトアイスは、乳固形分が3.0%以上の区分です。

商品によっては植物性油脂などを使って、コクやなめらかさを作っているものもあります。

ただし、 「ラクトアイス=必ず植物性油脂入り」ではありません。

何が使われているかは、実際の商品ごとに原材料表示を確認しましょう。


実験① スーパーで3種類を探してみよう

まずは、

  • アイスクリーム
  • アイスミルク
  • ラクトアイス

を1種類ずつ探します。

商品名の大きな文字ではなく、 パッケージの食品表示 を確認するのがポイントです。

見つけたら、表示部分を写真に撮るかノートへ記録しましょう。


実験② 原材料表示を比べよう

調べることアイスクリームアイスミルクラクトアイス
商品名
種類別
最初に書かれた原材料
乳製品
植物性油脂

原材料表示は一般に、 使用した重量の割合が高いものから順に表示 されています。

3商品を比べると、それぞれどんな材料で特徴を作っているのか考えやすくなります。


実験③ 栄養成分表示を比べよう

項目アイスクリームアイスミルクラクトアイス
表示単位
エネルギー
たんぱく質
脂質
炭水化物

ここで注意したいのが、 表示単位 です。

1個あたり、100gあたりなど、商品によって違う場合があります。

数字をそのまま並べる前に、 何g・何mlについての数字なのか を必ず確認しましょう。


「アイスクリームが一番高カロリー」とは限らない

乳脂肪分の基準が高いと聞くと、

「じゃあアイスクリームが絶対に一番高カロリー?」

と思うかもしれません。

しかし商品のエネルギー量は、

  • 脂肪
  • 砂糖などの糖質
  • チョコレート
  • クッキー
  • ナッツ
  • ソース

など、さまざまな原材料によって変わります。

そのため、 種類別だけを見てエネルギー量の順位を決めることはできません。

実際の栄養成分表示で確かめることが大切です。


実験④ 3種類の見た目を比べよう

同じくらいの量を白い皿などに取り、

  • 硬さ
  • なめらかさ
  • スプーンですくったときの様子

を比べます。

観察アイスクリームアイスミルクラクトアイス
硬さ
なめらかさ
口どけ

ただし、 この違いがすべて種類別だけによって起こるとは限りません。

糖分や空気の量、原材料、製造方法なども食感に関係します。


実験⑤ どれが早く溶ける?

3種類を同じくらいの量にして、 同じ皿・同じ場所・同じ時刻 に並べます。

例えば、

  • 0分
  • 2分後
  • 5分後
  • 10分後

に写真を撮ってみましょう。

時間アイスクリームアイスミルクラクトアイス
0分
2分
5分
10分

結果を予想してから実験すると、より自由研究らしくなります。

一番早く溶ける種類は決まっている?

「アイスクリームだから必ず遅い」「ラクトアイスだから必ず早い」などとは決められません。

アイスの溶け方には、

  • 脂肪の量や種類
  • 糖分
  • 水分
  • 含まれる空気
  • 安定剤などの配合
  • 最初の温度
  • 商品の形や大きさ

など、たくさんの条件が関係します。

だからこそ、 実際の商品で確かめること自体が研究 になります。


公平な溶け方実験にするコツ

条件をできるだけそろえます。

  • 同じ重さにする
  • 同じ形に近づける
  • 同じ皿を使う
  • 同じ冷凍庫から同時に出す
  • 同じ場所へ置く
  • 同じ時間に観察する

特に、 「同じスプーン1杯」では正確に同じ重さにならない ことがあります。

高学年なら、はかりを使って重さをそろえてみましょう。


溶けた量を数字で比べるには?

溶け方をもっと本格的に比べるなら、

網や穴のある器具の上にアイスを置き、 下へ落ちた液体の量を一定時間ごとに測る という方法も考えられます。

ただし家庭では条件を完全にそろえるのが難しいため、

写真による比較でも十分 です。

「何分で全部液体になったか」だけではなく、

途中でどんな形になったか にも注目してみましょう。


なぜアイスはふわっとしているの?

アイスには、 空気 も含まれています。

製造中に空気を取り込みながら凍らせることで、なめらかな食感を作ります。

そのためアイスは単なる、

「甘い牛乳を凍らせたもの」

ではありません。

水分・氷の結晶・脂肪・糖分・たんぱく質・空気などが組み合わさった食品です。


実験⑥ 同じ体積なのに重さが違う?

空気が入っているなら、

同じ100mlでも重さが違う商品があるのでは?

という疑問も出てきます。

そこで、同じ体積のアイスを量り取れる場合は、重さを比べてみましょう。

種類体積重さ
アイスクリーム
アイスミルク
ラクトアイス

ただし商品によって空気の含まれ方は違うため、

種類別だけで重さが決まるわけではありません。


「濃厚に感じる=乳脂肪が多い」とは限らない?

乳脂肪はアイスのコクや口どけに関係します。

しかし、私たちが感じる「濃厚さ」は、

  • 脂肪
  • 糖分
  • チョコレート
  • 香り
  • 食感

などにも影響されます。

そのため、 味だけで種類別を当てるのは意外と難しい かもしれません。


発展実験|パッケージを隠して当てられる?

家族に協力してもらい、商品名がわからないように少量ずつ用意して、

  • A
  • B
  • C

と番号を付けます。

そして、

  • 一番濃厚に感じたもの
  • 一番さっぱり感じたもの
  • 一番なめらかだったもの
  • アイスクリームだと思ったもの

を記録します。

最後に商品を公開して、 予想と食品表示が一致したか を確認します。

※食物アレルギーがある人には行わないでください。また、実験に使う食品は衛生的に取り扱いましょう。


「氷菓」もある!

アイス売り場には、3種類以外に、

「氷菓」

と表示された商品もあります。

氷菓は、乳固形分がラクトアイスの基準より少ないものなどが該当します。

かき氷タイプや果汁を使ったアイスキャンディーなどにも見られる区分です。

スーパーで、

「アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓を全部見つけられる?」

と探してみても面白いでしょう。

※氷菓はこの記事内で回収。新しい記事には増やしません。


発展研究|家で作ったアイスはどの種類?

牛乳や生クリームを使って家庭でアイスを作ると、

「これはアイスクリーム?アイスミルク?」

という疑問が出てきます。

市販品の種類別表示は基準に基づいて表示されるものなので、 家庭で作ったものを見た目だけで正式な区分に当てはめる必要はありません。

代わりに、

「どんな材料を使うと食感が変わった?」

を研究してみましょう。


アイスはどうしてカチカチの氷にならない?

水を冷凍庫に入れると硬い氷になります。

でもアイスは、冷凍庫から出して少し待つとスプーンですくえます。

その違いには、

  • 砂糖
  • 脂肪
  • たんぱく質
  • 空気
  • 氷の結晶の大きさ

などが関係しています。

特に砂糖などが水に溶けていると、 純粋な水とは凍り方が変わります。

これまで調べてきた「氷と塩」「凝固点」の知識ともつながります。


写真はどこを撮る?

  1. 3種類のパッケージ
  2. 種類別表示
  3. 原材料表示
  4. 栄養成分表示
  5. 3種類を同じ皿へ並べたところ
  6. 実験開始直後
  7. 2分後
  8. 5分後
  9. 10分後
  10. 完全に溶けた状態
  11. 比較表
  12. グラフ

特に、 パッケージの「種類別」が読める写真 を残しておくと、研究結果の根拠として使いやすくなります。


何年生におすすめ?

小学1~2年生

種類の違うアイスを探して、

  • 溶け方

を絵や写真で比べます。

小学3~4年生

食品表示を調べ、 乳成分の量によって種類が分かれている ことをまとめましょう。

小学5~6年生

乳固形分・乳脂肪分に加え、

  • 植物性油脂
  • 空気
  • 糖分
  • 氷の結晶

まで調べると、本格的な食品科学の研究になります。


実験するときの注意

アイスは溶け始めると温度が上がります。

長時間室温に置いた実験用のアイスを再冷凍して食べることは避けましょう。

味見をする場合は、実験とは別に衛生的に取り分けたものを使います。

乳・卵・大豆などが含まれる商品もあるため、 食物アレルギーがある場合は必ず表示を確認 してください。


自由研究のまとめ方

  1. 疑問:アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスは何が違う?
  2. 予想:3種類の違いを予想する
  3. 調査:種類別表示を確認する
  4. 調査:原材料表示を比べる
  5. 調査:栄養成分表示を比べる
  6. 実験:同じ条件で溶け方を比べる
  7. 観察:時間ごとに写真を撮る
  8. 結果:表やグラフにする
  9. 考察:乳成分以外に何が影響したか考える
  10. 結論:3種類の違いを自分の言葉でまとめる

写真や比較表を印刷してまとめよう

今回の自由研究は、

  • 3種類のパッケージ
  • 食品表示
  • 溶け方の連続写真
  • 比較表
  • グラフ

を組み合わせると、とても見やすくなります。

写真や比較表を自宅で印刷する場合は、プリンターに対応した互換インクを比較してみるのもひとつの方法です。

▶ 自由研究の写真・比較表の印刷に使える互換インクをチェックする


まとめ|同じ「アイス」でも食品表示を見ると違いがわかる

アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスは、 乳固形分や乳脂肪分などによって区分 されています。

  • アイスクリーム:乳固形分15.0%以上・うち乳脂肪分8.0%以上
  • アイスミルク:乳固形分10.0%以上・うち乳脂肪分3.0%以上
  • ラクトアイス:乳固形分3.0%以上

でも、

種類別だけを見れば味・カロリー・溶ける速さまで全部わかるわけではありません。

原材料や糖分、脂肪、空気、製造方法など、さまざまな違いがあるからです。

だからこそ、

食品表示を調べて、実際に比べてみる。

いつも何気なく食べているアイスから、食品科学を学べる自由研究になります。


よくある質問

アイスクリームとラクトアイスは何が違いますか?

大きな違いのひとつは乳成分の基準です。アイスクリームは乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上、ラクトアイスは乳固形分3.0%以上とされています。

アイスミルクは牛乳が一番多いのですか?

名前に「ミルク」とありますが、牛乳が一番多いという意味ではありません。種類別は乳固形分や乳脂肪分などの基準によって分けられています。

ラクトアイスには必ず植物性油脂が入っていますか?

必ずではありません。商品ごとに原材料が異なるため、実際の原材料表示を確認しましょう。

どの種類が一番カロリーが高いですか?

種類別だけでは決められません。脂肪だけでなく、砂糖やチョコレート、クッキーなどの原材料によってもエネルギー量が変わります。

どのアイスが一番早く溶けますか?

種類別だけでは決まりません。脂肪や糖分、水分、空気の量、安定剤、形、大きさなどによっても溶け方は変わります。実際に同じ条件で比べてみると自由研究になります。


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