夏の水分補給によく飲まれる麦茶。
麦茶の商品を見ると、
「カフェインゼロ」
と書かれていることがあります。
一方、
- 緑茶
- 紅茶
- コーヒー
にはカフェインが含まれています。
では、
どうして麦茶にはカフェインがないのでしょうか?
今回は、
- 麦茶
- 緑茶
- 紅茶
- コーヒー
の原料を比べながら、
「カフェインはどこから来るの?」
を調べてみましょう。
- この自由研究は何日かかる?
- まず予想してみよう
- 用意するもの
- まず麦茶の原料を確認しよう
- 緑茶や紅茶の原料は?
- カフェインはどこにある?
- 麦茶にカフェインがない理由
- 「カフェインゼロ」と「カフェインレス」は同じ?
- 比較表にしてみよう
- 実験① 原材料表示を比べよう
- 麦茶と緑茶の中身を並べてみよう
- 実験② カフェイン表示を探そう
- 表示がない=カフェインがある?
- 麦茶を濃く作ったらカフェインが出てくる?
- 焙煎するとカフェインがなくなる?
- コーヒーは焙煎してもカフェインがある
- 麦茶とコーヒーはどちらも焙煎なのに違う
- 緑茶と紅茶はどちらもカフェインがある
- 実験③ 抽出時間を変えるとどうなる?
- 「ノンカフェインのお茶」を探してみよう
- 逆にカフェインがある飲み物を探そう
- カフェインって何のために植物にあるの?
- カフェインを飲むとどうなる?
- 麦茶が子どもの飲み物に選ばれやすい理由のひとつ
- No.91「麦茶のミネラル」ともつながる
- No.96「なぜ茶葉がないのにお茶?」ともセットに
- 写真はどこを撮る?
- 何年生におすすめ?
- 自由研究のまとめ方
- 写真や比較表を印刷してまとめよう
- まとめ|麦茶にカフェインがないのは「原料が大麦だから」
- よくある質問
この自由研究は何日かかる?
- おすすめ学年:小学2~6年生
- 実験・調査期間:1日
- 観察時間:30分程度
- 調べ学習まで:1時間程度
- 材料のそろえやすさ:★★★★★
- 低学年向け:★★★★☆
実際にカフェイン量を測定しなくても、
原料・食品表示・商品説明を比べる
ことで十分に自由研究になります。
まず予想してみよう
なぜ麦茶にはカフェインがないと思いますか?
- 焙煎するとカフェインがなくなる?
- 水出しだから?
- もともと原料にカフェインがない?
- 麦茶だけ特別な作り方をしている?
実験前に予想を書いてみましょう。
用意するもの
- 麦茶パック
- 緑茶
- 紅茶
- コーヒー
- 各商品のパッケージ
- 白い皿
- 透明なコップ
- 記録用紙
- カメラやスマートフォン
全部用意できなくても、
- 麦茶
- 緑茶
の2種類だけで比較できます。
まず麦茶の原料を確認しよう
麦茶パックの原材料表示を見てみましょう。
一般的な麦茶の主な原料は大麦です。
つまり、
麦茶は、茶の木の葉から作る飲み物ではありません。
大麦を焙煎して、水やお湯へ色や香りを抽出して作ります。
緑茶や紅茶の原料は?
緑茶や紅茶は、基本的にチャノキという植物の葉から作られます。
同じチャノキの葉でも、
- 蒸す
- 揉む
- 乾燥する
- 酸化発酵を進める
など加工方法を変えることで、
- 緑茶
- 紅茶
- 烏龍茶
などになります。
カフェインはどこにある?
カフェインは、さまざまな植物がもともと作っている成分です。
代表的なものには、
- チャノキの葉
- コーヒー豆
- カカオ
などがあります。
つまり、
カフェインは飲み物を作るときに後から加えるものではなく、原料の植物にもともと含まれている場合がある成分
なのです。
麦茶にカフェインがない理由
一般的な麦茶の原料である大麦には、
茶葉やコーヒー豆のようなカフェインが基本的に含まれていません。
そのため、大麦だけから作る一般的な麦茶にはカフェインが含まれません。
つまり、
「焙煎したからカフェインがなくなった」のではなく、もともとの原料が違う
ということです。
「カフェインゼロ」と「カフェインレス」は同じ?
似ていますが、言葉の使われ方は同じとは限りません。
例えばコーヒーでは、
もともとカフェインを含むコーヒー豆から、カフェインを減らした商品
があります。
これがカフェインレスやデカフェと呼ばれるものです。
一方、麦茶は、
原料の大麦そのものが、一般的にはカフェインを含まない
ので、考え方が違います。
比較表にしてみよう
| 飲み物 | 主な原料 | カフェイン |
|---|---|---|
| 麦茶 | 大麦 | 基本的になし |
| 緑茶 | チャノキの葉 | あり |
| 紅茶 | チャノキの葉 | あり |
| コーヒー | コーヒー豆 | あり |
この表を見ると、
飲み物の名前より、何から作られているかを見ることが大切
だとわかります。
実験① 原材料表示を比べよう
家にある、
- 麦茶
- 緑茶
- 紅茶
- コーヒー
の原材料表示を調べてみます。
| 飲み物 | 原材料 | 植物のどの部分? |
|---|---|---|
| 麦茶 | ||
| 緑茶 | ||
| 紅茶 | ||
| コーヒー |
麦茶と緑茶の中身を並べてみよう
麦茶パックと緑茶の茶葉を開けて、白い皿に並べます。
見るポイントは、
- 葉っぱ?
- 麦?
- 色
- 香り
です。
No.96でも調べたように、
同じ「お茶」という名前でも、原料はまったく違う
ことを確認できます。
実験② カフェイン表示を探そう
商品のパッケージに、
- カフェイン
- カフェインゼロ
- ノンカフェイン
- カフェインレス
などの表示があるか探します。
| 商品 | 表示 | 気づいたこと |
|---|---|---|
| A | ||
| B | ||
| C |
表示がない=カフェインがある?
必ずしもそうではありません。
商品のパッケージにカフェインについて書いていなくても、原料を見ることである程度考えることができます。
ただし、
正確な含有量を知りたい場合は、メーカーの商品情報などを確認する
必要があります。
麦茶を濃く作ったらカフェインが出てくる?
一般的な大麦には、もともとカフェインがありません。
そのため、
麦茶を濃く作ったからといって、そこから新しくカフェインが生まれるわけではありません。
濃くすると、
- 色
- 香り
- 味
は強くなりますが、カフェインが突然作られるわけではありません。
焙煎するとカフェインがなくなる?
麦茶については、
「焙煎でカフェインを消している」わけではありません。
もともと大麦がカフェインを基本的に含まないためです。
焙煎は、
- 色
- 香り
- 風味
を作るための重要な工程です。
コーヒーは焙煎してもカフェインがある
コーヒー豆にはもともとカフェインが含まれています。
そしてコーヒーも焙煎して作ります。
それでも普通のコーヒーにはカフェインがあります。
つまり、
「焙煎した飲み物=カフェインがなくなる」ではない
ことがわかります。
麦茶とコーヒーはどちらも焙煎なのに違う
| 麦茶 | コーヒー | |
|---|---|---|
| 原料 | 大麦 | コーヒー豆 |
| 焙煎 | する | する |
| カフェイン | 基本的になし | あり |
違いを決める大きなポイントは、
原料に何が含まれているか
です。
緑茶と紅茶はどちらもカフェインがある
緑茶と紅茶は、基本的に同じチャノキの葉から作ります。
加工方法が違っても、もともとの茶葉にカフェインがあるため、どちらにもカフェインが含まれます。
ただし、実際に飲み物へ出てくる量は、
- 茶葉の種類
- 使用量
- 抽出時間
- 湯の温度
などによって変わります。
実験③ 抽出時間を変えるとどうなる?
緑茶などでは、抽出条件によって水へ出てくる成分の量が変わります。
家庭でカフェインそのものを簡単に測ることは難しいため、
色や味の濃さ=カフェイン量
と決めつけないようにしましょう。
今回の自由研究では、カフェイン量を直接測るのではなく、
原料と成分の関係を調べる
ことを中心にします。
「ノンカフェインのお茶」を探してみよう
麦茶以外にも、
- 黒豆茶
- そば茶
- ルイボスティー
など、チャノキを原料としない飲み物があります。
商品によって異なりますが、ノンカフェインとして販売されているものもあります。
スーパーで、
「ノンカフェイン飲料を探す」
という調べ学習もできます。
逆にカフェインがある飲み物を探そう
例えば、
- 緑茶
- 紅茶
- コーヒー
- 一部の清涼飲料
などがあります。
パッケージを見ながら、
| 飲み物 | 主な原料 | カフェイン |
|---|---|---|
| 麦茶 | ||
| 緑茶 | ||
| 紅茶 | ||
| コーヒー |
を完成させましょう。
カフェインって何のために植物にあるの?
高学年なら、ここまで調べても面白いでしょう。
植物にとってカフェインは、人間を元気にするために作られているわけではありません。
植物自身の生存に関係する成分として作られていると考えられています。
例えば、
- 害虫などへの防御
- 周囲の植物との関係
などに関係する研究があります。
「人間にとっての作用」と「植物にとっての役割」は別
という視点も面白いポイントです。
カフェインを飲むとどうなる?
カフェインには、眠気を覚ましたり、覚醒を促したりする働きがあります。
そのためコーヒーやお茶を飲んだあと、
「目が覚めた感じがする」
ことがあります。
一方、子どもやカフェインに敏感な人では、摂り方に注意が必要です。
自由研究では、
実際に大量のカフェイン飲料を飲み比べる実験は行わず、食品表示や資料で調べる
方法がおすすめです。
麦茶が子どもの飲み物に選ばれやすい理由のひとつ
麦茶は一般的にカフェインを含まないため、
子どもの日常的な飲み物として選ばれることがあります。
ただし、
カフェインがない=どんな場面でも麦茶だけ飲めばよい
という意味ではありません。
大量に汗をかいた場合などは、水分だけでなく失われた電解質をどう補うかも考える必要があります。
これは、
「ミネラル麦茶なら熱中症対策になる?」
という別の自由研究につながります。
No.91「麦茶のミネラル」ともつながる
麦茶にはカフェインがありませんが、
大麦や水に由来するミネラルが微量に含まれることがあります。
つまり、
「カフェイン」と「ミネラル」はまったく別の成分
です。
No.96「なぜ茶葉がないのにお茶?」ともセットに
ひとつ前の記事では、
麦茶には茶葉が入っていない
ことを調べました。
今回のカフェインの違いも、その原料の違いから説明できます。
写真はどこを撮る?
- 麦茶パック
- 麦茶パックの原材料表示
- 緑茶の茶葉
- 紅茶の茶葉
- コーヒー豆やコーヒー粉
- それぞれのパッケージ
- カフェイン・ノンカフェイン表示
- 完成した比較表
特に、
「麦・茶葉・コーヒー豆」
を並べると、原料の違いがわかりやすくなります。
何年生におすすめ?
小学1~2年生
麦茶と緑茶の中身を比べ、
「麦茶は麦、緑茶は葉っぱからできている」
とまとめる方法がおすすめです。
小学3~4年生
麦茶・緑茶・紅茶・コーヒーの原料とカフェインの有無を表にまとめましょう。
小学5~6年生
カフェインとはどんな成分か、植物の中でどんな役割を持つのかまで調べると、理科につながる研究になります。
自由研究のまとめ方
- 疑問:なぜ麦茶にはカフェインがない?
- 予想:焙煎や原料との関係を考える
- 観察:麦茶と緑茶の中身を比べる
- 調査:各飲み物の原料を調べる
- 比較:カフェインの有無を表にする
- 調査:カフェインとは何か調べる
- 考察:原料の違いとカフェインの有無を結びつける
写真や比較表を印刷してまとめよう
今回の自由研究では、
- 原料の写真
- パッケージ
- 原材料表示
- カフェイン表示
- 比較表
を使うとわかりやすくなります。
写真や比較表を自宅で印刷する場合は、プリンターに対応した互換インクを比較してみるのもひとつの方法です。
▶ 自由研究の写真・比較表の印刷に使える互換インクをチェックする
まとめ|麦茶にカフェインがないのは「原料が大麦だから」
一般的な麦茶は、大麦を焙煎して作ります。
大麦には、茶葉やコーヒー豆のようなカフェインが基本的に含まれていません。
そのため、
大麦から作られる一般的な麦茶には、カフェインが含まれません。
一方、
- 緑茶
- 紅茶
はチャノキの葉から作られ、
コーヒーはコーヒー豆から作られます。
それらの原料にはもともとカフェインが含まれています。
つまり、
「カフェインがあるかどうか」は、まず原料に何が含まれているかを見るとわかりやすい
のです。
麦茶は焙煎するからカフェインがなくなるのではありません。
最初からカフェインを基本的に含まない大麦を使っている
ことが大きな理由です。
よくある質問
麦茶には本当にカフェインがないの?
一般的な大麦だけを原料とした麦茶には、カフェインは基本的に含まれません。商品によって原材料が異なる場合があるため、パッケージも確認しましょう。
麦茶を濃くするとカフェインが出ますか?
いいえ。原料の大麦にカフェインが基本的にないため、濃く抽出したことで新しくカフェインが生まれるわけではありません。
麦茶は焙煎するからカフェインがなくなるの?
違います。大麦にもともとカフェインが基本的に含まれていないことが理由です。
緑茶と紅茶にはなぜカフェインがあるの?
どちらもカフェインを含むチャノキの葉を原料としているためです。
コーヒーも焙煎するのに、なぜカフェインがある?
コーヒー豆にもともとカフェインが含まれているためです。焙煎する飲み物だからカフェインがなくなるわけではありません。

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