夏になると、冷蔵庫に麦茶を作っている家庭も多いのではないでしょうか。
麦茶のパッケージを見ると、
- 煮出し
- お湯出し
- 水出し
など、いくつかの作り方が書かれていることがあります。
でも、ここでひとつ疑問。
同じ麦茶なのに、作り方を変えると色や香り、味も変わるのでしょうか?
今回は同じ麦茶パックを使って、「煮出し・お湯出し・水出し」の3つを比較する自由研究を紹介します。
特別な実験器具がなくても取り組みやすく、数日かけて条件を変えながら比較できるため、夏休みの自由研究にもおすすめです。
この自由研究は何日かかる?
- おすすめ学年:小学2~6年生
- おすすめ期間:3~7日程度
- 1回の実験時間:30分~1時間程度+冷却時間
- 観察日数:1日でも可能/3日以上比較すると◎
- 材料の入手しやすさ:★★★★★
- 当日完成:○
1日だけでも3種類を作って比較できますが、今から自由研究を始めるなら、数日かけて条件を変えてみるのがおすすめです。
例えば、
- 1日目:3つの作り方を比較
- 2日目:抽出時間を変える
- 3日目:麦茶パックを取り出す時間を変える
と発展させれば、しっかりした比較実験になります。
煮出し・お湯出し・水出しは何が違う?
大きな違いは、麦茶の成分を水へ取り出すときの温度です。
煮出し
麦茶パックを入れた水を沸騰させるなど、高い温度で麦茶を抽出する方法です。
お湯出し
沸かしたお湯に麦茶パックを入れて抽出する方法です。
水出し
水に麦茶パックを入れ、時間をかけて抽出する方法です。
商品によって推奨される作り方や時間は異なるため、実験するときは使用する麦茶商品の表示を確認してください。
温度が違うと何が変わるの?
麦茶の中には、水に溶け出すさまざまな成分があります。
その成分がどのくらい、どのように抽出されるかには、温度や時間などが関係します。
そのため、同じ麦茶パックでも、
- 色の濃さ
- 香り
- 味
- 苦味や香ばしさの感じ方
などに違いを感じる可能性があります。
ただし、「煮出しなら必ず一番濃い」などと最初から結果を決めつけないことも大切です。
麦茶パックの商品、使用量、抽出時間などによって結果は変わります。
自由研究では、まず自分で予想してから実際に比べてみましょう。
自由研究|3つの方法で麦茶を作って比べよう
用意するもの
- 同じ商品・同じロットの麦茶パック
- 水
- やかんまたは鍋
- 耐熱容器
- 水出し用の容器
- 透明なコップ3個
- 計量カップ
- タイマー
- ラベルまたは付箋
- 記録用紙
- カメラやスマートフォン
比較するときは、できるだけ同じ形の透明なコップを使うと色の違いを観察しやすくなります。
実験前に「予想」を書いてみよう
実験する前に、どんな結果になると思うかを書いてみましょう。
例えば、
- 煮出しが一番色が濃くなると思う
- 水出しは一番薄くなると思う
- 煮出した麦茶が一番香ばしく感じると思う
- 味はほとんど変わらないと思う
など、正解を調べる前に自分の予想を残しておきます。
予想と違った結果になっても問題ありません。
むしろ「なぜ予想と違ったのか?」まで考えると、自由研究らしい考察になります。
実験方法
まず、使用する麦茶パックに書かれている作り方を確認します。
そのうえで、同じ量の麦茶をそれぞれの方法で作ります。
A:煮出し
- 決めた量の水を量る
- 商品表示に従って沸騰させる
- 麦茶パックを入れる
- 決めた時間抽出する
- 麦茶パックを取り出す
B:お湯出し
- 同じ量の水を沸かす
- 耐熱容器へ入れる
- 麦茶パックを入れる
- 決めた時間抽出する
- 麦茶パックを取り出す
C:水出し
- 同じ量の水を容器へ入れる
- 麦茶パックを入れる
- 商品表示を参考に決めた時間抽出する
- 麦茶パックを取り出す
熱湯や火を使用するため、小学生は必ず大人と一緒に行ってください。
大事なのは「条件をそろえる」こと
今回調べたいのは、作り方によって麦茶がどう変わるかです。
そのため、それ以外の条件はできるだけそろえます。
- 同じ麦茶商品を使う
- 麦茶パックの量をそろえる
- 水の量をそろえる
- 比較するときの麦茶の量をそろえる
- 同じコップを使う
- 味を比較するなら同じくらいの温度にする
例えば、煮出しだけ500ml、水出しだけ1Lにしてしまうと、色の違いが「作り方」なのか「水の量」なのかわからなくなります。
変えたい条件以外はできるだけ同じにする。
これは自由研究だけでなく、理科の実験でとても重要な考え方です。
色を比べてみよう
完成した麦茶を透明なコップへ同じ量ずつ入れます。
白い紙を後ろに置いて、横から見比べてみましょう。
観察するときは、
- 薄い黄色
- 黄色
- 薄い茶色
- 茶色
- 濃い茶色
など、自分で基準を決めても構いません。
3つのコップを同時に写真に撮っておくと、自由研究にそのまま使えます。
香りも比較してみよう
麦茶は焙煎した大麦から作られているため、香ばしい香りがあります。
3種類を同じくらいの温度にしてから、
- 香りが強い
- 香ばしい
- 弱い
- 違いがわからない
など、自分が感じたことを記録します。
香りや味の感じ方には個人差があります。
そのため、「煮出しは必ず○○の味になる」と断定するのではなく、自分がどう感じたかを結果として記録しましょう。
味を比べるなら同じ温度で
温かい麦茶と冷たい麦茶をそのまま比較すると、温度による感じ方の違いも加わってしまいます。
味を比較したい場合は、3種類とも冷蔵庫で冷やすなど、できるだけ同じ温度にそろえましょう。
少量ずつ飲み、
- 香ばしさ
- 苦味
- すっきり感
- 飲みやすさ
などを比べます。
衛生のため、作った麦茶は適切に冷却・保存し、長時間室温に置いたものは飲まないようにしましょう。
結果を表にまとめよう
| 比べたもの | 煮出し | お湯出し | 水出し |
|---|---|---|---|
| 色 | |||
| 香り | |||
| 香ばしさ | |||
| 苦味 | |||
| すっきり感 | |||
| 飲みやすさ |
ここには例ではなく、実際に観察・比較した結果を書きましょう。
数日あるなら「抽出時間」も変えてみよう
1日目の実験が終わったら、次は抽出時間を変えてみても面白いでしょう。
例えば水出しなら、
- 30分
- 1時間
- 2時間
- 商品表示で推奨されている時間
など、時間ごとに少量取り分けて色を比較する方法があります。
すると今度は、
「水出し麦茶は時間が長いほど濃くなるの?」
という別の疑問へ発展します。
ただし、飲用する場合は商品の表示や衛生面に十分注意してください。
もっと発展|水の種類も変えたらどうなる?
さらに研究を続けるなら、今度は麦茶の作り方を同じにして、
- 水道水
- 軟水のミネラルウォーター
- 硬度の異なる水
など、水の条件を変えて比較する方法もあります。
ただしこの場合は、今度は抽出方法を同じにすることがポイントです。
「作り方」と「水」を同時に変えてしまうと、どちらが結果に影響したのかわかりにくくなります。
何年生におすすめ?
小学1~2年生
大人と一緒に麦茶を作り、「どれが一番濃い?」「香りは違う?」など、見た目や香りの比較を中心にすると取り組みやすくなります。
小学3~4年生
3種類の作り方を比較し、色・香り・味を表にまとめてみましょう。
小学5~6年生
温度と抽出の関係や、「条件をひとつだけ変える」実験方法について考察すると、より本格的な自由研究になります。
自由研究のまとめ方
- 疑問:麦茶は作り方によって違いが出る?
- 予想:どの方法が濃くなると思うかを書く
- 実験方法:煮出し・お湯出し・水出しで作る
- 条件:そろえたものと変えたものを書く
- 結果:色・香り・味などを表と写真で比較する
- 考察:なぜ違いが出たのか考える
- 発展:抽出時間や水を変えて追加実験する
- 感想:予想と違ったことや新しい疑問を書く
写真を使う場合は、
「煮出し → お湯出し → 水出し」
の順番を毎回そろえて並べると、とても見やすくなります。
3つの麦茶を写真で並べると違いが伝わりやすい
この自由研究では、色の比較写真が特に役立ちます。
同じ透明なコップへ同じ量を入れ、白い背景の前で3つ並べて撮影してみましょう。
さらに数日間実験するなら、「1日目」「2日目」「3日目」と写真を並べることで、研究の流れも伝えやすくなります。
自由研究用の写真や比較表を自宅で何枚も印刷すると、プリンターのインクを多く使うことがあります。
印刷枚数が増えそうなら、純正品だけでなく互換インクを比較してみるのもひとつの方法です。
▶ 自由研究の写真・比較表の印刷に使える互換インクをチェックしてみる
まとめ|同じ麦茶でも作り方を変えて比較してみよう
麦茶には、煮出し・お湯出し・水出しなど、いくつかの作り方があります。
抽出するときの温度や時間が違うため、同じ麦茶パックを使っても、色・香り・味などに違いを感じることがあります。
自由研究では、どの方法が一番いいかを決めることよりも、
「条件を変えたら、実際にどんな違いが出たのか」
を観察することが大切です。
1日でも比較できますが、数日あるなら抽出時間なども変えてみることで、さらに内容を深められます。
毎日のように飲んでいる麦茶だからこそ、夏休みの自由研究の材料としてじっくり観察してみてくださいね。
よくある質問
煮出し・お湯出し・水出しではどれが一番濃くなりますか?
商品や麦茶パックの量、抽出時間、水量などによって変わるため、一概には決められません。自由研究では結果を先に決めず、同じ条件をできるだけそろえて実際に比較してみましょう。
1日だけでも自由研究になりますか?
はい。3種類を同じ日に作り、色・香り・味などを比較すれば1日でもまとめられます。ただし数日ある場合は、抽出時間などを変えた追加実験をすると、より詳しい研究になります。
麦茶を飲んで味を比べてもいい?
適切な方法で作り、衛生的に冷却・保存したものなら味の比較もできます。作った麦茶を長時間室温に放置せず、商品の表示に従って取り扱いましょう。
違いがほとんどわからなかったら失敗?
いいえ。「今回の条件では大きな違いを感じなかった」という結果になります。なぜ差が小さかったのかを考えることも、立派な考察です。


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