
tekowaです。
災害への備えといえば、飲料水・非常食・懐中電灯…。 でも、それだけで本当に大丈夫でしょうか?
高齢者や乳児のいる家庭では、一般的な備蓄だけでは足りない「特別な備え」が必要です。
この記事では、現場経験にもとづきながら、災害時に見落とされがちな「配慮すべきポイント」と、「具体的にどう備えるか」を詳しく紹介します。
高齢者・乳児は“要配慮者”ということ
災害時、最も弱い立場にあるのが、
- ☑︎ 乳児(0〜2歳前後)
- ☑︎ 高齢者(要介護や持病のある方)
- ☑︎ 障がいのある方・妊産婦
これらの方々は「災害時要配慮者」として法的にも分類されており、避難所でも特別な支援や配慮が必要です。
しかし実際には、一般避難所では十分な対応が難しいことも多く、自宅での備えが命綱になることも。
乳児家庭で必要な防災備蓄とは?
1. ミルク・哺乳用品の確保
- ☑︎ 液体ミルク(粉は水・消毒が必要なため優先度低)
- ☑︎ 使い捨て哺乳瓶 or ストローマグ
- ☑︎ 哺乳瓶消毒用のシートまたは使い捨て
2. 離乳食(フェーズ別)
- ☑︎ レトルトのベビーフード(初期〜完了期)
- ☑︎ アレルギー対応・賞味期限が長いものを選定
3. おむつ・おしりふき・防臭袋
- ☑︎ 最低3日分(できれば1週間)
- ☑︎ 使用後の処理も考慮して密封ゴミ袋を用意
4. その他あった方がいいもの
- ☑︎ 体温計
- ☑︎ ガーゼ・タオル
- ☑︎ 母子手帳・健康保険証のコピー
- ☑︎ 乳児用の飲料(赤ちゃん用麦茶など)
☑︎ 高齢者の防災で特に重要なこと
1. 医療・服薬情報の整理
- ☑︎ 服薬中の薬とその名前
- ☑︎ アレルギー・持病・診察履歴
- ☑︎ かかりつけ病院の連絡先
→ これらをまとめた「健康・生活カード」をPDFで印刷しておくと、避難所での説明が非常にスムーズです。
2. 移動・介助のサポート
- ☑︎ 杖・歩行器・車椅子の準備
- ☑︎ 自力歩行が難しい場合は、避難方法の家族内共有
3. 排泄・食事・衣類などの日常支援
- ☑︎ 大人用おむつ・パッド類
- ☑︎ 嚥下に配慮した食品(やわらか食・とろみ)
- ☑︎ 着替えや保温性のある衣類
☑︎ 福祉避難所と地域の情報を確認しよう
要配慮者は、一般の避難所ではストレスが非常に大きく、
「福祉避難所」(福祉施設・公民館などに併設されている)への避難が推奨されます。
ただし、多くの地域で事前登録制だったり、人数制限があることも。
- ☑︎ 自治体HPで「福祉避難所」で検索して確認
- ☑︎ 高齢者・乳児・障がい者がいる場合は事前に登録・申請を検討
☑︎ 親・きょうだい・支援者と情報共有を
災害時に一人で全てを対応するのは難しいです。
- ☑︎ 家族間で「誰が誰をどう避難させるか」決めておく
- ☑︎ 医療情報や支援内容を紙で残して共有する
- ☑︎ 担任・ヘルパー・支援センターなどとも連携を
☑︎ わが家の「健康・生活カード」を使おう
防災バックにぜひ入れておきたいのが、
「わが家の健康・生活カード」です。
上述したような内容を是非紙に書いて入れておいてください。
まとめ:配慮がいる人こそ、事前の備えが“命を守る鍵”
乳児も高齢者も、災害時には「声をあげづらい立場」に置かれがちです。
だからこそ、家族・周囲が先回りして備え、 「あなたのことをちゃんと考えて準備してるよ」と行動で示すことが何より大切。
防災は「想定内にしておくこと」。
誰かを守れる備えが、あなた自身を守ることにも繋がります。
今日から、少しずつはじめてみませんか?
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