
tekowaです。
「みんなには色があるのに、ぼくにはないのかな?」
2025年小学校高学年向け課題図書『ぼくの色、見つけた』は、 自分らしさを“色”にたとえて描く、成長と発見の物語です。
主人公は、自分だけの色を持っていないと感じる少年。 クラスメイトや家族、自然との関わりを通じて、 少しずつ「ぼくらしい色」を見つけていきます。
本の情報
- タイトル:ぼくの色、見つけた
- 作:サリー・モーガン
- 訳:横山和江
- 出版社:評論社
- 対象学年:小学校5〜6年生
あらすじ(かんたん)
主人公は「色」が見える世界に住んでいます。 友だちは赤や青、黄色といった鮮やかな色をまとっていますが、 自分だけが何色でもないように感じていました。
ある日、旅に出ることを決めた主人公は、 森や川、町や海でさまざまな人や生き物と出会います。 そして気づきます── 「ぼくの色は、出会ったものや経験が作ってくれる」ということに。
この本の魅力ポイント
- ☑︎ 自己肯定感をテーマにしたストーリー
- ☑︎ 色彩表現が豊かでイメージしやすい
- ☑︎ 読後に自分の“色”を考えたくなる
色は単なる見た目ではなく、 性格や経験、気持ちを表す象徴として描かれています。
読後に考えたいこと
人と比べて「自分には何もない」と感じるとき、 実はすでに自分らしさは育まれています。
『ぼくの色、見つけた』は、 そのことに気づく勇気とヒントをくれる物語です。
こんな子におすすめ!
- ・自分の得意や個性を見つけたい子
- ・友だちと比べてしまう子
- ・美しい色彩表現の本が好きな子
推薦文テンプレート(例文)
▼ 構成(3パート)
- ① どんなお話だったか(色を探す旅)
- ② 心に残ったことばや場面
- ③ なぜすすめたいか
▼ 例文
『ぼくの色、見つけた』は、自分の色を探す少年のお話です。 わたしは、「出会いや経験がぼくの色をつくる」ということばが心にのこりました。 この本をよんで、自分の色を大事にしようと思いました。 だから、この本を多くの人によんでほしいです。
まとめ|“ぼくの色”は自分だけのもの
『ぼくの色、見つけた』は、 人と違ってもいい、自分らしさを誇っていい、 そんなメッセージを届けてくれます。
読後には、きっと自分の中にある“色”を探したくなるでしょう。
次回は、高学年2冊目『森に帰らなかったカラス』をご紹介します。
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