
tekowaです。
「たった2℃」──この数字が、地球にとってどれほど大きな意味を持つか知っていますか?
2025年小学校中学年向け課題図書『たった2℃で…』は、 地球温暖化の深刻さを、子どもにも理解できるやさしい言葉とイラストで伝える環境絵本です。
韓国の作家キム・ファンとチョン・ジンギョンが描き出す、 科学的事実と自然の美しさのコントラストが印象的な1冊です。
本の情報
- タイトル:たった2℃で…:地球の気温上昇がもたらす環境災害
- 文:キム・ファン
- 絵:チョン・ジンギョン
- 訳:(日本語版情報に準拠)
- 出版社:童心社
- 対象学年:小学校3〜4年生
あらすじ(かんたん)
地球の気温が「たった2℃」上昇すると、何が起きるのか。
氷が溶けるスピードが速まり、ホッキョクグマのすみかがなくなる。 サンゴ礁が白化し、海の生き物たちが姿を消す。 干ばつや洪水が増え、人間の暮らしにも深刻な影響が出てくる。
本書は、最新の科学データをもとに、 「数字の裏にある現実」を子どもにもわかりやすく伝えます。
この本の魅力ポイント
- ☑︎ 難しい地球温暖化の話をやさしい言葉と絵で説明
- ☑︎ 各テーマごとに現象と原因が整理されている
- ☑︎ 読後に「自分にできること」を考えるきっかけになる
特に、明るい色彩の自然描写と、気候変動による変化の対比が、 問題の緊急性を感覚的に伝えます。
読後に考えたいこと
気温が上がることは、夏が長くなるだけではありません。 動植物の生態系や、人間の健康・暮らしにまで影響が及びます。
『たった2℃で…』は、地球温暖化を単なる環境問題ではなく、 自分ごととして考える入口を与えてくれる本です。
こんな子におすすめ!
- ・環境問題に興味を持ちはじめた子
- ・理科や社会科で地球環境を学んでいる子
- ・自由研究やポスター制作の題材を探している子
家庭や学校でのディスカッションにも向いており、 学級活動や総合学習の資料としても活用できます。
推薦文テンプレート(例文)
▼ 構成(3パート)
- ① どんなお話だったか(2℃の意味)
- ② 心に残ったことばや場面
- ③ なぜすすめたいか
▼ 例文
『たった2℃で…』は、地球の気温が2℃上がると、 どうなるのかを教えてくれる本です。 わたしは、ホッキョクグマのすみかがなくなる場面が心にのこりました。 この本をよんで、毎日の生活でできることを考えたいと思いました。 だから、この本をみんなによんでほしいです。
まとめ|数字の裏にある現実を知る
『たった2℃で…』は、 気候変動を「数字のニュース」ではなく、 地球と人間の未来に直結する問題として描いた1冊です。
読後は、きっと「2℃」という数字が特別な意味を持つようになります。
次回は、中学年4冊目『ねえねえ、なに見てる?』をご紹介します。
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