
tekowaです。
「ちがうから、こわい」 「大きいから、えらい」
そんな“思い込み”を乗りこえるために、大事なことは何だろう?
2025年の小学校低学年向け推薦図書『ライオンのくにのネズミ』は、 「立場がちがう者どうしが出会い、助け合うことで生まれる信頼」を描いた、やさしくて勇気の出る絵本です。
今回はこの本を子どもが書きやすい形で推薦できるよう、内容の見どころや、書き出しやすいテンプレートをご紹介します。
本の情報
- タイトル:ライオンのくにのネズミ
- 著者:さかとくみ雪
- 出版社:中央公論新社
- 対象学年:小学校1〜2年生
あらすじ(かんたん)
ライオンのくにに、ネズミがまちがって入りこんでしまいます。 こわがられて、にげられて、ちょっとさみしいネズミ。
でも、ある日、おおきなトラブルが起きたとき── ネズミの力が、ライオンたちを助けることに。
「ちいさいけれど、大きなちから」 「ちがいをこえて、いっしょに生きる」
そんなメッセージが込められた、読み終わったあとに心がポカポカする1冊です。
この本のポイントはココ!
- ✅ 立場や大きさのちがいにとらわれない心
- ✅ 自分とちがう相手ともつながれること
- ✅ こわいと感じたものに、ほんとうはやさしさがあるかもしれない
シンプルな言葉で書かれているけれど、 大人にもグッとくる深いテーマが、絵とともに描かれています。
こんな子におすすめしたい!
- ・学校やクラスで新しい友だちができたばかりの子
- ・自分とちがうタイプの子に、ちょっと戸惑っている子
- ・「やさしさ」ってなんだろう?と感じはじめている子
低学年ならではの“はじめてのつまずき”や“心の揺れ”に寄り添ってくれる本です。
推薦文テンプレート(例文)
文章の構成はこんな感じにすると書きやすくなります!
▼ かんたん構成(3パート)
- ① この本を読んで、どんなお話だったか(かんたんに)
- ② 自分がすきだったところ、心にのこったこと
- ③ どうしてこの本をすすめたいか
▼ 例文
『ライオンのくにのネズミ』は、ネズミがまちがってライオンのくにに入ってしまい、 さいしょはこわがられたり、にげられたりしてしまいます。 でも、ネズミがあるときライオンたちを助けたことで、すこしずつ、しんらいされていきます。 わたしは、「ちがっても、いっしょにいられる」というところがすてきだなと思いました。 ネズミのがんばりに、心があたたかくなりました。 だからこの本を、まだよんでいない人にも読んでほしいです。
※学年や個性に合わせて自由にアレンジしてOK! 「いちばんすきな場面」「じぶんだったらどうするか」などを入れると、さらに◎
まとめ|「ちがい」からはじまる、ほんとうの出会い
『ライオンのくにのネズミ』は、 「こわいと思っていた相手のやさしさ」や「自分のちいさなちから」が、 大きな変化を生むことがあると教えてくれます。
1〜2年生の子どもたちが、 “ちがい”をこわがらずに“つながり”へと変えていけるよう、 この本が背中をそっと押してくれるはずです。
次回は、低学年のもう1冊『ぼくのねこ ポー』をご紹介します🐈⬛✨ どうぞお楽しみに!
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