
tekowaです。
「ポツダム宣言(せんげん)」という言葉を聞いたことがありますか?これは、戦争中に日本へ向けて出された「戦争をやめるための条件(じょうけん)」のことです。
この宣言を受け入れたことで、日本は戦争を終えることになりました。今回は、ポツダム宣言とはなにか、どんな意味があったのかをやさしく紹介します。
1. ポツダムってどこ?
「ポツダム」は、ドイツのまちの名前です。第二次世界大戦の終わりごろ、アメリカ・イギリス・中国などの国のリーダーがこのまちに集まり、日本に向けて「こうすれば戦争をやめられますよ」というメッセージを出しました。
それが「ポツダム宣言」です。
2. だれが出したの?
ポツダム宣言は、次の3か国が中心になって出しました:
- アメリカ(当時の大統領:トルーマン)
- イギリス(チャーチル首相)
- 中国(蒋介石=しょうかいせき)
のちにソ連もくわわりましたが、最初の発表ではこの3か国でした。
3. 宣言の内容ってどんなこと?
ポツダム宣言には、次のようなことが書かれていました:
- 日本はすぐに戦争をやめなければならない
- 武器をすべてすてて、軍隊をやめる
- 平和で民主的な国に生まれかわること
- 戦争を始めたリーダーたちは責任をとる
- 受け入れれば、日本の国の未来は守られる
つまり、「この約束を守れば、戦争を終わらせて未来をつくれる」という提案だったのです。
4. 日本はすぐに受け入れたの?
いいえ。最初、日本の政府はこの宣言をすぐには受け入れませんでした。まだ戦いを続けるかどうか、迷っていたのです。
でも、そのあと原爆が広島・長崎に落とされ、さらにソ連も日本に戦争をしかけてきました。
それで、日本はとうとう「これ以上は無理だ」と考え、ポツダム宣言を受け入れることを決めたのです。
5. なぜこの宣言は大事なの?
ポツダム宣言を受け入れたことが、日本にとって「戦争をやめる」正式なきっかけになりました。
そして、8月15日の「玉音放送(ぎょくおんほうそう)」で、天皇陛下が国民に向けて「戦争を終わらせる」と話したのです。
6. 宣言から平和へ
ポツダム宣言を受け入れたあとは、日本はアメリカなどの国に支配されながらも、少しずつ平和な国へと変わっていきました。
学校・法律・生活のルールなども見直され、「戦争のない社会をつくろう」と努力が続きました。
7. まとめ|「やめる決断」が未来をつくった
ポツダム宣言は、日本が大きな戦争をやめて、平和を目指すスタートとなった重要な出来事です。
戦いをやめるのは勇気がいること。でも、それを決めたからこそ、今の私たちの平和な毎日があるのです。
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→ 第13弾「終戦の日とは?8月15日の意味と平和の大切さ」へつづく
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