
tekowaです。
毎年8月11日は「山の日」。登山・ハイキング・キャンプなど、自然と触れ合う機会が増える季節です。
しかしこの時期、増えるのが「遭難事故」や「山でのトラブル」。
「まさか自分が遭難するなんて…」と思う方ほど、準備不足でトラブルに巻き込まれるケースが目立ちます。
この記事では、山での事故の“本当の原因”と、初心者が見落としやすい危険ポイント10個を紹介します。
1. 計画が甘い(登山届を出さない/下調べしない)
最も多いのが事前準備不足。
- ルートや所要時間を確認していない
- 天気や気温差の把握が甘い
- 登山届や下山連絡を怠る
これらが遭難の原因になります。登山届はスマホアプリからでも提出できます。
2. 道迷い・分岐での判断ミス
案内板が少ない登山道では、道迷いが頻発します。
特に次のような場面が要注意:
- 疲れて注意力が低下した状態
- 分岐で迷い、逆方向に進んでしまう
紙の地図とスマホGPSの“ダブル装備”が安心です。
3. 無理な登山スケジュール
「日帰りでサクッと登ろう」と過密なスケジュールを立てがち。
それが体力切れや下山の遅れ→日没→遭難につながります。
必ず余裕のあるプランにし、早めの下山を心がけましょう。
4. 水分・食料の軽視
登山中の脱水・低血糖は集中力の低下や転倒・判断ミスの原因に。
以下を意識しましょう:
- 水分は1リットル以上が目安
- 塩分・糖分が補える行動食を用意
夏場は熱中症リスクも高いため要注意です。
5. 天候判断ミス(突然の雷雨など)
「山の天気は変わりやすい」という言葉は本当です。
午前中は快晴でも、午後から雷雨・ガス・突風になることも。
出発前の天気予報チェックに加え、当日の空模様もよく観察してください。
6. 軽装すぎる服装・装備
山に“街の服装”で来る人、意外と多いんです。
- 滑りやすいスニーカー
- 綿素材のTシャツ(汗冷えの原因)
- 雨具・防寒具なし
軽装登山=命の危険。最低限の装備は必須です。
7. 単独登山(特に初心者)
最近増えているのが“ソロ登山”。
自分のペースで気軽に…というメリットはありますが、
トラブル時のリスクは2倍以上。
初心者は必ず誰かと一緒に行くのが鉄則です。
8. 疲労の蓄積・オーバーワーク
「もうすぐ山頂だから」と無理をするのは危険。
筋肉疲労や膝の痛みから転倒や滑落につながることも。
こまめな休憩・ストレッチを入れて、体調優先で判断しましょう。
9. 危険箇所での無謀な行動(写真撮影など)
映える写真を撮ろうと、崖ギリギリに立つ…これ、非常に危険です。
毎年、滑落事故の多くが“不注意な撮影”中に発生しています。
景色を楽しむのは安全な場所で!
10. 「まだ大丈夫」と判断を遅らせる
最大の落とし穴は、「なんとかなるでしょ」という根拠のない楽観。
- 空模様が怪しいのにそのまま登る
- 疲れているのにペースを落とさない
早めの撤退=命を守る判断。迷ったら「戻る」勇気を持ちましょう。
まとめ|“知っている”だけで防げる事故がある
山での事故や遭難は、ほんの少しの油断・準備不足から始まります。
今回紹介した危険10選をおさらいしましょう:
- 登山計画の甘さ
- 道迷い
- 無理なスケジュール
- 水分・食料の不足
- 天候判断のミス
- 軽装すぎる服装
- 単独登山
- 疲労・オーバーワーク
- 無謀な写真撮影
- 撤退判断の遅れ
「山は優しく、時に厳しい」。
それを知ることが、何よりも安全な登山の第一歩です。
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