
tekowaです。
ラムネやサイダー、しゅわしゅわの入浴剤など、炭酸を使った製品は身のまわりにたくさんあります。
でも、「なんで泡が出るの?」「炭酸ってどうしてできるの?」と聞かれると、意外と知らない人も多いのではないでしょうか?
この自由研究では、重曹とクエン酸を使って“手作り炭酸”の実験をしながら、泡のしくみや化学反応を楽しく学びます!
研究テーマと目的
テーマ:重曹とクエン酸を使って、泡(炭酸ガス)が出るしくみを調べよう
目的:身近な材料から炭酸反応の正体を探り、科学的な視点で観察・記録する力をつける
炭酸ってなに?
炭酸とは、正式には「二酸化炭素(CO₂)」が水にとけこんだ状態のこと。
サイダーやコーラのしゅわしゅわは、二酸化炭素の泡が水からはじけ出ているのです。
この二酸化炭素は、自然界にもたくさん存在していて、呼吸や火山、炭酸水などでも見ることができます。
重曹とクエン酸の正体
今回使う材料には、ちゃんとした“化学の名前”があります。
- 重曹: 炭酸水素ナトリウム(NaHCO₃)
- クエン酸: 柑橘類などにふくまれる酸性の成分(C₆H₈O₇)
この2つを水に溶かして混ぜると、「中和反応」という化学変化が起こり、二酸化炭素が発生します。
つまり、泡の正体は「化学反応で発生した炭酸ガス」なのです!
準備するもの
- 重曹(食用または掃除用でもOK)… 小さじ1~2
- クエン酸(ドラッグストアなどで購入可)… 小さじ1~2
- 水 … 大さじ2〜3
- プラスチックコップ or ペットボトル
- スプーン、ボウル、ストップウォッチ(なくてもOK)
- 温度計(あれば)
- 観察ノート・写真・動画(記録用)
基本実験:泡の出方を観察しよう
① コップに重曹を入れる
② そこにクエン酸を加える
③ 水を注ぐと、しゅわしゅわと泡が出てくる!
泡の出る勢いや時間、泡の量、音、においなどをくわしく観察してみましょう。
実験ポイントの例
- 重曹とクエン酸の分量を変えると泡の量は変わる?
- お湯を使うとどうなる?(温度が高いと反応が早くなる?)
- クエン酸→水→重曹 の順番に入れたら反応は変わる?
観察表の例
実験条件 | 泡の出方 | 時間(秒) | 量(感覚) |
---|---|---|---|
重曹1:クエン酸1/水常温 | 中くらい/約5秒 | 5 | ★★★ |
重曹1:クエン酸2/水熱め | 勢いが強く短時間 | 3 | ★★★★ |
注意点とコツ
- 水を入れたらすぐ反応が始まるので、手順は手早く!
- 泡があふれないように、器の大きさに注意
- 粉が湿っているとうまく反応しないことがある
後編につづく!
後編では、泡の量やスピードをグラフにまとめて科学的に分析したり、入浴剤づくりや火山の模型をつくるなどの応用にも挑戦します。
しゅわしゅわの正体をさらに深掘りしてみましょう!
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