tekowaです。
ハロウィンが近づくと、子どもたちはおばけやかぼちゃの形をしたお菓子に目を輝かせます。でも、忙しい日々の中で「手作りまでは無理…」と感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。今回は、保育園や家庭でも無理なく楽しめる“親子で作るハロウィンお菓子5選”を紹介します。火を使わず安全に作れるもの、アレルギーにも配慮したものなど、栄養士・介護福祉士・保育補助経験者として安心しておすすめできる内容です。
1. おばけマシュマロポップ
見た目がかわいくて簡単なのが「おばけマシュマロポップ」。市販のマシュマロにチョコペンで顔を描くだけのシンプルなおやつです。竹串やストローに刺して立てれば、小さな子どもでも安全に持てます。
栄養的には糖質中心ですが、間食として1〜2個にすれば問題ありません。チョコレートの代わりにカカオ70％以上のビタータイプを使えば、血糖の上昇も緩やかになります。保育園での行事や家庭での工作遊びにもぴったりです。
2. かぼちゃのスノーボールクッキー
かぼちゃをつぶして生地に混ぜた「スノーボールクッキー」は、ハロウィンの定番。砂糖を控えめにし、バターの一部をオリーブオイルに置き換えることで、サクホロ食感を保ちながら脂質を軽減できます。
かぼちゃにはβカロテン、ビタミンE、カリウムが豊富。肌や粘膜の健康を守り、季節の変わり目にぴったりの食材です。子どもと一緒に丸める作業が楽しく、手先の発達にもつながります。介護施設でも、形を変えればやわらかい焼き菓子として提供可能です。
3. 紫いもプリンの小カップデザート
紫いもをペースト状にして牛乳や豆乳と混ぜるだけで、色鮮やかなプリンが完成します。ゼラチンやアガーを使えば、火を使わず電子レンジで作ることも可能。子どもが「色の変化」を楽しめる実験感覚のレシピです。
紫いもはアントシアニンを多く含み、抗酸化作用が期待できます。目の疲れを感じやすい親世代にも嬉しいおやつ。冷やしても温めてもおいしく、離乳後期〜幼児食期の子にも食べやすい優しい味です。
4. おばけバナナヨーグルト
火を使わない定番スイーツとしておすすめなのが「おばけバナナヨーグルト」。バナナを縦半分にカットし、ヨーグルトをかけてチョコペンで目と口を描くだけ。ヨーグルトの酸味とバナナの甘みがちょうど良く、朝食やおやつに最適です。
乳製品を使わない場合は、豆乳ヨーグルトに置き換え可能。タンパク質・カルシウム・ビタミンB群を補えるうえ、ヨーグルトの乳酸菌が腸を整えます。整活の観点からも非常に優秀なおやつです。
5. かぼちゃときなこの蒸しパン
最後は、和素材を使った「かぼちゃときなこの蒸しパン」。ホットケーキミックスを使わず、小麦粉・ベーキングパウダー・豆乳で作るのがポイントです。電子レンジでも蒸せるため、忙しい朝や保育園のおやつにもおすすめです。
きなこは植物性たんぱく質と鉄分が豊富。貧血予防にも効果があり、特に成長期の子どもや高齢者にぴったりです。砂糖は控えめにし、自然な甘みのかぼちゃを活かすことで、しっとりと優しい味わいになります。
＋アレンジアイデア｜高齢者施設や保育園でも楽しめる工夫
介護施設や保育園では、これらのお菓子を「作る過程」もレクリエーションとして取り入れるのがおすすめです。たとえば、マシュマロポップに顔を描く、クッキーを丸める、蒸しパンにデコレーションをする――どの工程も手指の運動や感覚刺激になります。
また、食物アレルギーのある子どもには、米粉・豆乳・てんさい糖などを活用して置き換えると安心です。家庭でも“誰でも食べられる行事食”を意識することで、ハロウィンがより温かい時間になります。
安全面のポイント
- 串を使う場合は紙ストローやスティックで代用
- 3歳未満の子どもには小さく切る・丸ごと与えない
- 喉につまりやすいナッツや飴は控える
- 衛生面では、手洗い・器具消毒を徹底
特に保育現場では、衛生と安全が最優先です。行事を楽しく安全に行うことが、信頼される園づくりにもつながります。
まとめ：作る時間そのものが“整活”になる
ハロウィンのお菓子づくりは、食べるためだけの時間ではありません。親子で一緒に作ることで、手を動かし、会話し、笑い合う時間になります。これこそが“整活”の原点。栄養面だけでなく、心の栄養を満たす行事として、ハロウィンはとても意義深いのです。
次回は、栄養士の視点で提案する「映えるけどヘルシーなハロウィン献立」を紹介します。
コメント