SDGsと国連のつながり|世界を変えるための17の約束

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tekowaです。

10月24日の国連デーは、国際連合が設立されたことを記念する日です。 近年、国連といえばまず思い浮かぶのがSDGs(エスディージーズ)。 カラフルな17の目標を示すロゴを見たことがある人も多いでしょう。 この記事では、SDGsがどのように誕生し、国連がどのように関わっているのか、そして日本がどのように取り組んでいるのかを分かりやすく解説します。

SDGsとは?

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年に国連で採択された国際目標です。 2030年までに達成すべき17の目標169のターゲットから構成されており、「誰一人取り残さない(Leave No One Behind)」という理念のもと、世界中の国々が協力して課題解決を目指しています。

SDGsが生まれた背景

SDGsの前身は、2000年に採択された「MDGs(ミレニアム開発目標)」です。 MDGsは貧困削減や教育、保健など途上国支援を中心とした8つの目標を掲げ、2015年までに一定の成果を上げました。 しかし、気候変動や格差拡大、ジェンダー不平等など、先進国も含めた地球規模の課題は依然として残されていました。 その反省を踏まえ、全ての国・人々が対象となる新たな目標としてSDGsが誕生したのです。

SDGsの17の目標

SDGsは社会・経済・環境の3つの側面をバランスよく改善するために設定されています。 以下が17の目標です。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任 つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

これらの目標は、経済的な豊かさだけでなく、社会的公正や環境保全といった幅広い分野を網羅しています。

国連の役割

SDGsは、国連が中心となって策定・推進している取り組みです。 その実現のために、国連は加盟国・企業・NGO・市民社会などと連携しています。 具体的には以下のような仕組みがあります。

  • 国連開発計画(UNDP):SDGs達成のための支援や調査を行う主要機関。各国の政策策定や技術支援をサポート。
  • 国連環境計画(UNEP):環境保護や気候変動対策を推進。
  • 国連児童基金(UNICEF):教育・医療・栄養支援を通して子どもの権利を守る。
  • 世界食糧計画(WFP):飢餓ゼロの実現を目指す食糧支援機関。

国連は「国際的な枠組みをつくり、各国が行動するための道筋を示す存在」です。 各国政府や地域社会が実際に行動を起こす「現場の推進力」と連携しながら、SDGsの進捗をチェックしています。

日本のSDGsへの取り組み

日本では2016年にSDGs推進本部が設置され、政府・企業・自治体・市民が連携して取り組みを進めています。 内閣府の「ジャパンSDGsアワード」では、優れた実践事例を毎年表彰しています。 また、多くの企業が環境・社会・ガバナンスを重視する「ESG経営」や「サステナビリティ報告」を導入し、SDGs達成に貢献しています。

自治体でも「SDGs未来都市」の認定制度を通して、地域課題とSDGsを結びつけたまちづくりが進められています。 静岡県の富士市や北海道の下川町など、地域資源を活かして脱炭素や食育、地域循環型経済を推進する自治体が増えています。

身近なSDGsアクション

SDGsは政府や企業だけのものではありません。 私たち一人ひとりが日常生活の中で取り組むことができます。

  • マイボトル・マイバッグを使ってプラスチックごみを減らす
  • 地産地消の食材を選ぶ
  • フェアトレード商品を購入する
  • 電気の使いすぎを減らす
  • ジェンダー平等や多様性を意識する

小さな行動でも、積み重なれば大きな変化になります。 「地球を守るのは遠い話」と感じるかもしれませんが、身近な暮らしの中から未来は変えられます。

SDGsの課題とこれから

2025年時点で、SDGsの達成度は国や地域によってばらつきがあります。 気候変動、戦争、感染症、貧困など、複数の危機が同時進行する中、国連は「2030年アジェンダの中間点」として行動強化を呼びかけています。 特に、教育・ジェンダー・エネルギー・気候変動分野は達成が遅れていると指摘されています。

日本も「食品ロス削減」「再生可能エネルギー拡大」「ジェンダー平等推進」など、実効性のある政策を加速させることが求められています。

まとめ

SDGsは、国連が掲げる「人間・地球・繁栄・平和・パートナーシップ」という5つの柱のもと、世界の未来を守るための共通の約束です。 2030年まであとわずか。 国連デーをきっかけに、自分たちの暮らしが世界とどのようにつながっているのかを考え、行動につなげていきたいですね。 小さな意識の変化が、次世代の大きな希望となります。

次回は「国連と環境問題の取り組み」について解説します。

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