目の愛護デーにおすすめの検診｜学校・企業健診と眼科検診の違い

tekowaです。

10月10日の「目の愛護デー」は、普段なかなか意識しない目の健康を見直す良い機会です。 目のトラブルは自覚症状が少ないまま進行することが多く、「見えにくい」と感じたときにはすでに病気が進んでいるケースも少なくありません。 だからこそ、定期的な検診で目の状態をチェックすることが欠かせないのです。 この記事では、目の愛護デーに合わせて受けたい検診の種類や、学校や企業健診と眼科検診の違いについて解説します。

なぜ定期的な検診が必要なのか

目の病気は「サイレントディジーズ（静かなる病気）」と呼ばれることがあります。 特に緑内障や糖尿病網膜症などは、初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行するのが特徴です。 検診によって早期に発見すれば、治療で進行を抑えられるケースが多く、失明を防ぐことも可能です。 そのため、年齢や生活習慣にかかわらず、定期的な検診を習慣にすることが推奨されています。

学校で行われる視力検査

子どもの場合、学校で年1回以上の視力検査が実施されています。 これは近視や乱視の早期発見に役立ち、異常が見つかった場合には眼科受診を勧められます。 ただし、学校検査は「スクリーニング（ふるい分け）」が目的のため、正確な診断を行うものではありません。 実際に眼鏡が必要かどうか、どの程度の近視や乱視なのかを判断するには、必ず眼科での精密検査が必要です。

企業健診での視力測定

働く世代にとっては、会社で行われる健康診断に視力検査が含まれる場合があります。 こちらも学校と同様、簡易的な測定であり、異常が見つかった場合に受診を促す役割です。 デスクワークが増えている現代では、視力低下やドライアイなどが職場のパフォーマンスにも影響するため、健診でのチェックは重要です。 ただし、細かい目の病気までは分からないため、眼精疲労や違和感を感じる場合は自主的に眼科を受診することが大切です。

眼科での精密検診

本格的な目の健康チェックを行うには、やはり眼科での精密検査が必要です。 眼圧検査や眼底検査などを行うことで、緑内障・網膜症・加齢黄斑変性症など、失明につながる病気の早期発見が可能になります。 40歳を過ぎたら年1回、糖尿病や高血圧など生活習慣病を抱えている方は半年に1回の検診が推奨されています。

健診で分かることと分からないこと

学校や企業の健診では主に「視力」が測定されますが、眼圧や眼底の状態、視野の異常などは分かりません。 一方、眼科検診ではこうした部分まで確認できるため、「視力は問題ないのに見えにくい」といったトラブルの原因を探ることもできます。 つまり、健診はあくまで入り口であり、異常が疑われる場合には眼科での詳しい診断が不可欠です。

目の愛護デーをきっかけに受診しよう

目の愛護デーの前後には、地域の眼科や団体が無料相談会や検診イベントを実施することもあります。 普段なかなか眼科に行かない方も、この機会に受診してみるのがおすすめです。 家族で一緒に受診することで、子どもから高齢者まで「目の健康習慣」を共有できます。

まとめ

目の病気は早期に発見すれば改善や進行抑制が可能ですが、自覚症状が出てからでは遅いことが多いです。 学校や企業の健診は第一歩として重要ですが、本格的な診断には眼科での精密検査が欠かせません。 目の愛護デーをきっかけに、自分や家族の目の状態をチェックし、将来の視力を守る行動につなげましょう。

次回は「生活習慣と目の健康」について解説します。