
tekowaです。
夜の縁日、ピカピカ光るおもちゃ、パチパチはじける花火、色とりどりのちょうちん。 ふと目をそらしたとき、残像が残っていた経験はありませんか?
それは、光のせい?目のせい?脳のせい? 今回は、夏祭りの風景をきっかけに、視覚にまつわる「残像」と「視覚トリック」の正体を解説。簡単な実験も交えて、夏の自由研究にもぴったりな内容です!
残像ってなに?なぜ見える?
残像とは、見たものの“あと”にも視界に残る像のこと。
たとえば:
- ・強い光を見たあとに“まだ光ってる感じ”がする
- ・カラフルな模様を見続けたあと、白い壁に“反転した色”が見える
- ・回転する光を目で追ったあと、止まってるものが動いて見える
これらは目の「網膜」が受けた刺激がしばらく残り、脳が“もう見えないのに見えている”と錯覚することで起こります。
視覚トリックと脳の関係
人の視覚は、実はとても“いいかげん”です。
目に入った情報をそのまま受け取るのではなく、脳が予測・補完して“それらしく見せている”のです。
これにより、「本当は動いていないのに動いて見える」「同じ色なのに違って見える」などの錯視(さくし)=視覚トリックが起こります。
光る屋台で実験してみよう!
▼ 実験①:光るヨーヨーの残像観察
- 1. 暗い場所で、光るヨーヨーやLED棒を使う
- 2. 軽く回して目で追う
- 3. 視線を外したあと、何が見えるかチェック
→ 色の筋が残ったように見えたら、それが残像!
▼ 実験②:回転LEDのおもちゃで錯覚発生
- 1. 点滅するおもちゃを回す
- 2. 回転速度を変えてみる
- 3. 光のパターンが“動いているように見える”か検証
→ 目の動きと光のタイミングで、脳が“動き”を合成してしまいます。
視覚トリックが使われている身近な例
- ・アニメや映画:パラパラ漫画で動いて見える原理
- ・イルミネーション:点滅速度で動いて見える
- ・看板や電光掲示:波のように光が流れて見える
すべて、“実際には動いていない or 連続していない”けど、脳が補完して“そう見せてる”だけなのです。
ちょこっと実験ヒント💡
・光る素材(LED・スマホの懐中電灯)+鏡+暗い部屋でいろんな動きを試してみよう! ・残像がどれくらいの時間残るかを、秒数カウントしてみるのも◎
まとめ|「見えてる」は、ほんとうに“見えてる”のか?
視覚とは、目と脳の合作です。 私たちは“現実”を見ているようでいて、実は脳が作り出した「もっともらしい映像」を見ているのかもしれません。
この夏、夜の光でぜひ試してみて。 見えたはずの光がまだ残ってる…その不思議さこそが、視覚のロマンです。
次回は【提灯の構造と灯りのしくみ】 和の灯りを科学とデザインでひもとくターン!🪔💡
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