『バラクラバ・ボーイ』|見た目の奥にある“ほんとうの自分”を知る物語

未分類

tekowaです。

「あの帽子の下には、なにが隠れているの?」

2025年小学校中学年向け課題図書『バラクラバ・ボーイ』は、 転校生とクラスメイトの交流を通じて、見た目だけではわからない心の物語を描いた作品です。

作者は南アフリカ出身のジェニー・ロブソン。 バラクラバ帽をかぶった転校生トミーを中心に、 クラスの人間関係や、勇気を出して踏み出す一歩の大切さを教えてくれます。


本の情報

  • タイトル:バラクラバ・ボーイ
  • 作:ジェニー・ロブソン
  • 絵:黒須高嶺
  • 訳:もりうちすみこ
  • 出版社:文研出版
  • 対象学年:小学校3〜4年生
  • ISBN:978-458082512

あらすじ(かんたん)

ある日、クラスに転校生のトミーがやってきました。 彼はいつも頭からすっぽりとバラクラバ帽をかぶっていて、 休み時間も授業中も、それを脱ごうとしません。

クラスメイトは興味津々。 「なぜ脱がないの?」と何度も聞かれますが、トミーは理由を話しません。

ある出来事をきっかけに、主人公はトミーと少しずつ距離を縮めます。 そして、バラクラバ帽の下にあるのは単なる秘密ではなく、 彼が抱えてきた不安や傷、そして勇気の物語だと知ります。


この本の魅力ポイント

  • ☑︎ 外見からは見えない心の背景を描く
  • ☑︎ 少しずつ心を開いていく過程がリアル
  • ☑︎ 優しさや共感の大切さを自然に学べる

バラクラバ帽は、トミーにとって自分を守るための“よろい”でした。 物語は、それを理解しようとする友人の視点から描かれています。


読後に考えたいこと

見た目だけで人を判断することは、とても簡単です。 でも、その人の本当の気持ちは、時間をかけて接してみなければわかりません。

この物語は、 「知ろうとすること」と「受け入れること」の両方が大切だと教えてくれます。


こんな子におすすめ!

  • ・友達づくりに悩んでいる子
  • ・見た目や第一印象で判断してしまいがちな子
  • ・相手の立場に立って考える練習をしたい子

また、クラスの人間関係を考える題材としても適しています。


推薦文テンプレート(例文)

▼ 構成(3パート)

  1. ① どんなお話だったか
  2. ② 心に残ったことばや場面
  3. ③ なぜすすめたいか

▼ 例文

『バラクラバ・ボーイ』は、いつも帽子をかぶっているトミーと、 その理由を知ろうとするクラスメイトのお話です。 わたしは、理由を知ったあともトミーを受け入れる主人公のやさしさに感動しました。 この本をよんで、見た目だけで人を判断しないようにしたいと思いました。 だから、この本を多くの人によんでほしいです。


まとめ|相手の背景に気づく優しさ

『バラクラバ・ボーイ』は、 相手の外見や行動の奥にある思いを理解しようとする姿勢の大切さを描いた物語です。

読むことで、きっと「相手の立場に立って考える」きっかけが得られます。

次回は、中学年3冊目『たった2℃で…』をご紹介します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました