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原爆ドームとは?世界遺産が語る平和の願いとその歴史をやさしく解説
広島にある「原爆ドーム(げんばくドーム)」という建物を見たことがありますか?世界遺産にもなっているこの建物は、戦争や原爆の悲しみを伝える大切な場所です。今回は、原爆ドームの歴史とその意味について、やさしくお話しします。
1. 原爆ドームってどんな建物?
原爆ドームは、もともとは「広島県産業奨励館(ひろしまけんさんぎょうしょうれいかん)」という建物でした。大正時代に建てられた、れんがと鉄筋でできた、ちょっと洋風な立派な建物です。
展示会やイベントが開かれ、人々が集まる場所でした。
2. なぜ「ドーム」って呼ばれるの?
建物の屋根のてっぺんが丸くなっていて、「ドーム型」だったことから、戦後に「原爆ドーム」と呼ばれるようになりました。
今もその丸い鉄骨の部分が残っていて、当時の姿を伝えています。
3. どうして残っているの?
1945年8月6日、広島に原爆が落とされました。原爆ドームは爆心地からおよそ160メートルの場所にありました。
ほとんどの建物が一瞬でこわれた中で、この建物だけが、中心に近かったために“下向き”の爆風を受け、完全にはつぶれなかったのです。
4. その後、どうなったの?
原爆のあと、建物はこわれかけのまま残されました。最初のころは「こわい」「とりこわしたほうがいい」という声もありました。
でも、「戦争の記憶を残すために残そう」という声もありました。そして多くの人の努力で、建物は保存されることになったのです。
5. 世界遺産になった理由
1996年、原爆ドームはユネスコの「世界遺産」に登録されました。これは、「二度と原爆を使ってはいけない」「平和の大切さを世界中の人に伝えるために残されたもの」として認められたからです。
戦争の悲しみを伝える、とても大切な建物として、世界中の人が訪れています。
6. 原爆ドームにこめられた願い
原爆ドームは、ただ古い建物が残されているわけではありません。
そこには、「二度とこんな悲しいことが起きませんように」という人々の願いがこめられています。広島を訪れた人たちは、その場所に立ち、静かに祈るのです。
7. 子どもたちに伝えたいこと
原爆ドームはこわい場所ではありません。むしろ、平和について考えるきっかけになる場所です。
「なぜこんな形で残っているの?」「何があったの?」と思うことから、学びが始まります。
8. まとめ|平和の大切さを残す建物
原爆ドームは、広島の人たちだけでなく、世界中の人にとっての「平和のしるし」です。
戦争を知らない私たちが、知ることで守っていけるもの。原爆ドームを見たら、そっと手を合わせて、平和の願いを感じてみてください。
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→ 第9弾「折り鶴とさだこの物語〜千羽鶴に込めた想い〜」へつづく
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