
tekowaです。
前編では、3種類のおにぎり(手で握る/ラップで握る/市販)を使って、腐敗のちがいを観察する実験の準備と方法を紹介しました。
後編では、観察結果をもとに「どれが一番早く腐ったのか?」「なぜちがいが出たのか?」を考察していきます。
5日間の観察結果まとめ
以下の表は、A(手握り)・B(ラップ握り)・C(市販品)のおにぎりを、毎日観察した結果の一例です。
日数 | A:手で握る | B:ラップ握り | C:市販おにぎり |
---|---|---|---|
1日目 | 変化なし | 変化なし | 変化なし |
2日目 | ぬめり、わずかな酸っぱいにおい | 見た目に変化なし | 変化なし(包装) |
3日目 | 変色、強いにおい、ぬめり増加 | やや黄ばみ、におい少し | 包装内に水滴 |
4日目 | 白カビが発生 | ぬめりと酸っぱいにおい | 表面にわずかな変色 |
5日目 | カビ増加、非常に強いにおい | 白いカビが少し出た | 包装内にカビなし(中身未確認) |
どれが一番腐りやすかった?
もっとも早く変化が現れたのは「A:手で握ったおにぎり」でした。
見た目・ぬめり・におい・カビなどの点で、他の2つに比べて腐敗が早く進んだことがわかります。
なぜそんなちがいが出たの?考察しよう
- 手で握ったおにぎり: 手についていた菌がごはんに付着し、菌が増えやすくなった
- ラップで握ったおにぎり: 手とごはんが直接触れないので、菌の量が少なかった
- 市販おにぎり: 殺菌処理や密封包装がされていて、空気や菌が入りにくい構造だった
また、包装されていた市販品は、空気との接触が少なかったことも、腐敗をおさえる理由のひとつです。
夏のお弁当で気をつけたいポイント
今回の実験を通して、おにぎりは「作り方」や「保存方法」によって腐敗の進み方がちがうことがよく分かりました。
夏のお弁当で腐敗をふせぐためには、次のような工夫が大切です:
- 手で直接触れずに握る(ラップや手袋を使う)
- しっかり冷ます(熱がこもると菌がふえやすい)
- 保冷剤や保冷バッグを使って温度を下げる
- 梅干し・お酢・塩などを使って防腐効果を高める
ちょっとした工夫で、食べ物を長持ちさせることができるのですね!
まとめ:観察して分かったこと
- 手で握るおにぎりは一番はやく腐りはじめた
- ラップで握ると清潔に保ちやすく、腐敗はゆるやかだった
- 市販のおにぎりは包装のおかげで腐りにくいと感じた
- においやぬめりの変化は、菌のしごとによるものだった
今回の自由研究を通して、「食べ物の安全」や「保存方法の工夫」の大切さを学ぶことができました。
身近なものでも、ちがいをよく観察することで大切な発見があるんですね!
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