
tekowaです。
前編では、小麦粉に水を加えてこねてから水洗いを行い、「グルテン」というたんぱく質のかたまりを取り出しました。
後編では、そのグルテンがパンやうどんなどの食感にどう影響するのかを調べる追加実験を行っていきます。
さらに、観察結果をもとにモチモチやコシの正体にせまり、自由研究をまとめあげましょう!
グルテンを焼いてみよう!
まずは、取り出したグルテンをそのまま焼いてみましょう。
アルミホイルにのせて、トースターやフライパンで弱火で加熱すると、次のような変化が見られます:
- 水分がぬけてかたくなる
- 焼き色がつく
- 中がもちもち・外はかたくなる
手でさわった感触や、におい、焼けたときの変化をよく観察してください。
グルテンを伸ばしてみよう
グルテンはとてもよく伸びます。
手でやさしく引っ張って、どこまで伸びるかをためしてみましょう。
強力粉で作ったグルテンはゴムのように伸びるのに対して、薄力粉のグルテンはちぎれやすく感じるはずです。
追加実験:粉の種類とグルテン量の関係
前編で取り出したグルテンの量を、以下のように比較してみましょう。
小麦粉の種類 | 使用量(g) | グルテン量(g) | 粘り・伸び |
---|---|---|---|
強力粉 | 100 | 約15g〜18g | よく伸びる/弾力がある |
薄力粉 | 100 | 約6g〜9g | ちぎれやすい/柔らかい |
この結果から、パンには強力粉、ケーキには薄力粉が使われる理由がよく分かりますね。
パンがふくらむのはなぜ?
グルテンはパンの生地の中で「風船」のようなはたらきをしています。
パン作りではイースト菌が発酵して、二酸化炭素(炭酸ガス)を出します。
このガスが生地の中にたまると、グルテンの膜がそれを包んでふくらみます。
つまり、グルテンがあるからパンがふっくらふくらむのです。
まとめ:今回の自由研究でわかったこと
- グルテンは小麦粉の中のたんぱく質が水と混ざることでできる
- グルテンはとてもよく伸び、弾力がある
- 強力粉のほうがグルテンが多く、パンにむいている
- グルテンがあるからパンはふくらみ、モチモチになる
観察・記録をまとめよう
取り出したグルテンの量や観察した内容を、表やグラフにまとめましょう。
また、写真を使って「こねる前」「こねたあと」「グルテンのかたまり」「焼いたあと」などの工程を説明すると、自由研究の完成度が高まります。
発展して考えよう
今回の研究から、こんなテーマにも広げられます:
- うどんとそば、モチモチ感はなにが違う?
- グルテンフリーの食品ってなに?
- 小麦粉以外の粉(米粉・片栗粉)にはグルテンはある?
気になることがあれば、さらに調べてまとめてみましょう。
コメント