暑さ指数(WBGT)ってなに?熱中症予防の判断基準をわかりやすく解説

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tekowaです。
前回は、保育現場で実際に行われている プール・水遊びに潜む事故や熱中症への備え についてお話ししました。

保育園も実践!プール・水遊びの裏にある“本気の事故&熱中症対策”とは?

その中で出てきた「暑さ指数(WBGT)」という言葉。
聞いたことはあっても、「何を見て判断してるの?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。

今回は、この“暑さ指数”をわかりやすく解説し、実際にどのくらいの暑さで水遊びや外遊びができるのか?という判断の目安をお伝えします。

暑さ指数(WBGT)って?

暑さ指数(WBGT)は、単に「気温が高いから危険!」と判断するのではなく、以下の3要素を総合的に見て算出される指数です。

  • ① 気温(乾球温度)
  • ② 湿度(湿球温度)
  • ③ 日射・輻射(黒球温度)

つまり、「カンカン照りで日差しが強く、ジメジメして暑い!」という状況は熱中症のリスクが非常に高いとされます。

WBGTによる活動基準(日本スポーツ協会)

WBGT(℃)目安保育園での対応例
31℃以上危険屋外活動中止、室内でもこまめな水分補給
28~31℃厳重警戒外遊びは短時間・日陰のみ/水遊びも制限
25~28℃警戒水遊びOKだが時間と体調管理に配慮
21~25℃注意無理のない範囲での活動
21℃未満ほぼ安全通常の活動が可能

服装や日射による「加点」もある?

実はこのWBGT、子どもが着ている服や帽子の有無などによってもリスクが上がります。

  • 黒っぽい服や帽子 → 熱を吸収して体温上昇
  • 長袖・厚着 → 熱がこもりやすくなる

こういった要素は“加点”として扱われ、WBGTが「25℃」でも服装によっては「警戒レベル」が引き上げられることもあります。

服装などの加点については、次回詳しく解説します。

具体例:水遊びはできる?

たとえば、気温25℃・湿度50%・日差し強の状況では、WBGTはおおよそ22~24℃程度と予測されます。

この場合、水遊びは基本的に可能と判断されることが多いですが、黒いTシャツや長袖・帽子なしなどの服装であれば加点により注意が必要です。

日射の判断ってどうやるの?

「日射強」「日射弱」といった表記の根拠は、WBGTを算出する機器によって計測される黒球温度(=輻射熱)です。

しかし、現場では難しいので、日なたと日陰の体感差が明確地面が熱いまぶしいほどの日差しなどがひとつの目安になります。

まとめ

・WBGTは気温・湿度・日射の3要素を総合した暑さの指標
・保育園ではこのWBGTを見て、水遊び・外遊びの判断をしています
・服装や帽子の有無も影響するため、保護者と連携した判断が大切です

次回は、服装による加点とは?保育園での具体的な例も交えて詳しく解説していきます!

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