サル痘が流行りだしている!?症状や予防法、治療は?

こんにちは、tekowaです。

皆さんはサル痘をご存知ですか?

私は全く知らなかったのですが、アフリカで継続的に発生してきた病のようです。それが今、欧州と北米、オーストラリアの12カ国92人にも拡大してきているというので、どんな病気なのか気になり、調べてみました。また、日本にもこの病気、流行る可能性はあるのでしょうか?

WHOからの発表内容

【ワシントン共同】世界保健機関(WHO)は21日、動物由来のウイルス感染症「サル痘」の患者が、これまで継続的に発生してきたアフリカ以外で、欧州と北米、オーストラリアの12カ国92人に拡大したと発表した。28人が疑い例として確認中。この他にスイスと中東イスラエルの保健当局も21日、初めて患者を確認したと発表した。

 WHOは、アフリカ西部や中部の流行地域に関わりのない患者が多数確認されているのは「極めて異常だ」と指摘。患者数や見つかる国は今後も増えるとの見方を示した。情報の周知や患者の発見と隔離などを急ぎ、拡大を抑え込む必要があるとした。

引用:Y!ニュース

流行地域に関わりのない地域の方も罹患しているようです。WHOでも拡大を防ごうとしているくらいですから、他人事とは言えなそうです。

それではこのサル痘、一体どんな症状があるのでしょうか?また、いつからヒトにも感染するようになったのでしょうか?

サル痘の歴史

まずは歴史からです。バイオテロ対応ホームページより引用させていただきました。

ヒトのサル痘は、1970年にザイールで天然痘様疾患として初めて報告され、その後、中央・西アフリカの主に熱帯雨林で散発的に流行している。WHOによると、1981〜1986年のサル痘患者発生数は338名である。1996〜1997 年にかけてコンゴ民主共和国での流行では患者発生数は511名と報告されている。その後もコンゴ民主共和国では流行している。アフリカ大陸以外にはサル痘ウイルス保有動物はいないが、2003年に米国でガーナから輸入されたサル痘ウイルス感染愛玩用齧歯類齧歯類(サバンナオニネズミ、アフリカヤマネ)からプレーリードッグに感染が広がり、これを感染源とする流行により71名のサル痘患者が発生した。この流行では、病原ウイルスが弱毒な西アフリカ型であったため、死亡例は発生していない。サル痘ウイルスのヒトへの主な感染経路は、感染動物による咬傷、感染動物の血液・体液・皮膚病変等との接触による。サル痘の致死率は1〜10%程度で、患者からの二次感染率は数%程度である。

サル痘は致死率こそ低いものの、齧歯類の輸入などでアフリカ以外の国でも発祥事例があるようですね。

では具体的にはどのような症状があるのでしょうか?

サル痘の症状

こちらも引き続きバイオテロ対応ホームページより引用させていただきました。

主な臨床像

潜伏期間は7〜21日(平均12日)で、発疹、発熱、発汗、頭痛、悪寒、咽頭痛、リンパ節腫脹が現れる。発疹は、水疱、膿疱、痂皮へと進行する。重症例では天然痘と臨床的に区別できない。サル痘に特徴的な所見としては、リンパ節腫脹が患者に共通に認められる。

臨床検査所見

サル痘ウイルス感染症に特異的検査所見はない。

確定診断

上述したように血清診断では感染したオルソポックスウイルス種を同定できないため、確定診断は病原診断による。水疱、膿泡、血液、リンパ節等からのサル痘ウイルス分離による病原体の検出あるいは、PCR法やLoop- Mediated Isothermal Amplification (LAMP) 法による病原体の遺伝子の検出が行われる。これらの遺伝子検出法では、強毒型のコンゴ盆地型とより弱毒な西アフリカ型の鑑別も可能である。

難しいことが書いてありますが、押さえるべき点は天然痘と似た症状であること、必ず出る症状としてはリンパ節腫脹が必ず現れることです。

サル痘の治療と予防法

こちらも引き続きバイオテロ対応ホームページを引用させていただいています。

治療

シドフォビル、シドフォビルの誘導体で経口投与可能なhexadecloxypropyl-cidofovir (CMX001, Chimerix Inc.)、 ポックスウイルスの細胞外感染性ウイルス粒子形成の阻害剤であるSIGA-246 (SIGA Technologies)等が、最も有望な抗ウイルス薬と考えられていて、米国で臨床治験が行われているが、日本で承認されている特異的治療薬はない。

予防(ワクチン)

天然痘のワクチンである痘そうワクチンがサル痘にも有効である。感染数日以内ならば治療的に使用しても効果が認められると考えられる。しかし、痘そうワクチンは市販されていないためサル痘の予防用としての適用はない。日本では、1968年以前の出生者は2から3回の種痘歴があり、1969から1975年の出生者では1回の種痘対象となっている。1回種痘対象者の接種率は70%程度であった。1976年以降の出生者は種痘対象外のため免疫がない。種痘の免疫持続期間は不明であるが、日本人の約1,000名の抗体調査では、2回以上の種痘歴がある場合、種痘後30年以上経過しても高率に抗体が保持されていた。さらに、ウイルス特異的メモリーT細胞は種痘後数十年後でも高率に維持されている。

なんと、日本では治療薬は特異的治療薬はなく、また予防法のワクチンも対象外のため予防接種をしていない人たちがおおいようです。

まとめ

サル痘は天然痘に似た症状だが、致死率は低い

齧歯類などからサルやヒトへ感染する

症状は必ず現れるのがリンパ節腫脹

にほんでは特異的治療薬は無い

予防法は天然痘のワクチンだが、これも現在の日本では対象外のため予防接種を受けていない。

コメント

  1. […] 前回の記事はこちら:サル痘が流行りだしている!?症状や予防法、治療は? […]

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