ラーメンはなぜこんなに人々を魅了するの?日本食なの?中華料理なの?

こんにちはtekowaです。今回は日本人を虜にするラーメンの魅力や歴史、中華料理なのか日本食なのかを調べていきたいと思います。
ラーメンはツイッターランキング(ついラン)のカテゴリーでグルメとは別にラーメンのカテゴリーがあるほど人気なようなのです!我が家も旦那も私も娘も大好き!
なぜこんなに日本人は好きなのか、その魅力に迫っていくので、ラーメン好きな方、最後までお付き合い下さい。
※調べてみてラーメンは奥が深く、いくらでも書けそうなので、今回は主にラーメンの歴史と魅力中華料理なのか日本食なのかについてお伝えしていきます!

ラーメンの歴史


簡単に言うと、ラーメンは中国の麺料理が日本に伝わり、日本の食文化と融合して生まれたものです。では、どのようにして、ラーメンは現在のように浸透していったのでしょうか?

15世紀頃

既にこの頃、現在とほとんど同じレシピで作られた『経帯麺』が食べられていたようです。しかし、庶民には広まりませんでした

江戸時代から現代のラーメンの形になるまで


1697年、水戸光圀が日本人として初めて中華麺を食べたと言われています。儒学者朱舜水が、光圀の接待に対して自分の国の汁そばをふるまったようです。ただし、この時もこの中華麺が広く庶民にまで広まる事はありませんでした。

1858年、鎖国の時代が終わり開港されて多くの外国人が移り住み、海外の食文化が流入する事となりました。これをきっかけにラーメンのルーツである中国の麺料理も日本に伝わりました


1870年、日本初の中国料理店が横浜の居留地に登場しました。以降、中国料理は長くにわたってコース主体の高級料理でしたが、明治後期ごろから中国人留学生が増えるにつれ、大衆向けの中国料理店も増加していきました


1910年に東京・浅草に「来々軒」がオープンし、中国の麺料理と日本の食文化を融合させた最初のラーメン店を出しました。多い日には、1日で3,000杯を提供したというほど繁盛したそうです。


1923年、関東大震災により、東京・横浜を中心としたラーメン店が全国へ散らばりました。被災したことにより屋台が増加し、ラーメン専門店が増えた為です。
ここからラーメン店の専門化は加速していきます。


1939年、第二次世界大戦がはじまり多くのラーメン店が閉店しました。
(戦後復活したお店もあります。)
戦後、各地域に闇市が誕生し、ラーメンが人気になりました。

ラーメンの発展


1958年: 初のインスタントラーメン「日清チキンラーメン」発売。「支那そば」→「中華そば」と言われていたラーメンの、「ラーメン」という呼称が全国的に広まった。
1958年: 東京・武蔵境の『珍珍亭』が油そばを考案
1959年: 福岡でマルタイが「チキン味棒ラーメン」を発売
1960年: 山形・赤湯「龍上海」が「からみそラーメン」を考案
1961年: 東京・東池袋に山岸一雄氏『大勝軒』開業
1963年: エースコックのワンタンメン発売
1964年: 札幌『華平』の川西寛明氏がラーメンにバターを入れることを考案
1964年: 札幌のラーメン店「熊さん」が東京と大阪の高島屋・北海道物産展で味噌ラーメンの
    実演販売を行い、評判となる。
1966年: サッポロ一番(醤油と塩)発売
1966年: 明星チャルメラ発売
1967年: 全国にラーメン店のフランチャイズ展開を開始し、わずか3年で500店舗、
    ピーク時には約1,200店舗まで拡大した。
1968年: 日清『出前一丁』発売
1968年: サンヨー食品がサッポロ一番の味噌味を発売
1969年: インスタントラーメンにノンフライ麺が登場
1971年: 日清食品からカップヌードル発売。
    このエポックメイキングな発明は、日清食品会長の安藤百福氏による。
1973年: 「つけ麺」の名付け親である、「つけ麺大王」がオープン。
1974年: 横浜・新杉田に「吉村家」が開業。家系ラーメンの元祖として日本のみならず、
    世界にまで広がっていく。
1975年: 東京を中心にホープ軒(千駄ヶ谷)を祖とする、背脂チャッチャ系ラーメンがブームとなる。
1984年: 日本で最初にラーメンで町おこしを試みた地域として、喜多方がラーメンの町として
    注目された。
1985年: テレビ朝日「愛川欽也の探検レストラン」の企画により、
    荻窪ラーメンが全国的に有名となる。
1985年: ラーメンをテーマとした伊丹十三氏の脚本・監督による映画「タンポポ」が公開。
1985年: 福岡・博多に「一風堂」開業。
    一風堂は94年に新横浜ラーメン博物館に出店し、その後日本のみならず、
    世界中に進出を果たす。
1986年: 神奈川県藤沢市に、「食材の鬼」と呼ばれた佐野実氏が「支那そばや」を開業
1986年: 文藝春秋から全国のラーメン店をまとめたMOOK本「ベストオブラーメン」が発売される。
1989年: カップ麺が袋麺の生産を上回る
1989年: 首都圏を中心に「とんこつラーメンブーム」が起こる。
    「なんでんかんでん」や「九州じゃんがら」、「ふくちゃん」といったお店に
    注目が集まった。
1992年: 日清「ラ王」発売。
    インスタントラーメン、カップ麺に続く第三のエポックメイキングの「生タイプ麺」は、
    ここからヒットした。
1993年: メディア出版から「全国ラーメン食歩記」が発売される。
    「ベストオブラーメン」と並び、ラーメンバイブルと言われた。
1994年: 新横浜ラーメン博物館開館
引用:ラーメン知識学


ラーメンは中華料理だったのが、日本で独自に発展したんですね!また、インスタントラーメンやカップ麺は戦後技術の発達により急速に開発されたものだったことにも驚きです!
では、中国のラーメンと日本で独自に発展したラーメン、違いは具体的にどんなものがあるのでしょうか?続きを御覧ください。

中国のラーメンと日本のラーメンの違い

中国

中国のラーメンは「拉麺」と書きます。「拉麺」は中国の麺料理の1つで、拉は「伸ばす」という意味、麺はもともと「小麦粉」という意味です。麺を作る時、長く伸ばすので「拉麺」と言う字なのです。

「拉麺」の作り方ですが、お湯を入れてよくこねた小麦粉を長く伸ばし、たたみ、さらに伸ばすという工程を何回か行い、細い麺になったところでやめます。こうした工程を経ることでモチモチした独特の触感が生まれます。この工程はすべて手作業です。食べた感じは日本のうどんに似ているようです。

日本

日本のラーメンは中国の拉麺と違い、鹹水(かんすい…アルカリ塩水溶液)を加える点が大きく異なります鹹水を加えるのが日本のラーメンの大きな特徴で、これによってあのシコシコ感が出てきます。鹹水により、色も黄色っぽくなります。

また、日本のラーメンは出汁(だし)にこだわる、ということも大きな特徴です。

中国の拉麺類、つまりうどん類は出汁にこだわっているという感じはあまりしないそうです。調べてみると牛肉拉麺という牛肉の出汁が効いて美味しいものもたくさんあるようなのですが、それはどんな具を使っているかによって決まる味で、出汁そのものにこだわっているわけではないようです。辛みの効いている麺のスープは美味しいようですが、辛みが効いていないものは平凡な味であることが多い気がするという意見もあります。

だしと麺、両方とも全然違うものなのですね!
日本のラーメン、歴史と中国と日本のラーメンの違いを見てきました。
ではなぜ、日本人はこんなにラーメンが好きなのでしょうか?
見ていきたいと思います!!

日本のラーメンが人気な理由

ラーメンには中毒性があるから

ラーメンはどうやら日本人が愛してやまない中毒と言っても過言じゃない魅力があるようです。
皆さんはどうでしょうか?
それでは見ていきましょう!

①低価格であること

大体のラーメン店では1食1000円以内で食べることができます。
それに安いところでは1杯500円で替え玉が無料なんてこともあるようです。
トッピングを好きなだけ追加できるお店もあったり、有料のトッピングを追加しても1000円以内で収めることができます。
日本人の好きな代表格のお寿司は、某100円寿司ですらも寿司以外のサイドメニューやドリンクを頼めば1000円を超えてしまうこともしばしばでしょう。
それだけラーメンはリーズナブルなのです。

②素速く出てくること

注文してから実際に食べ始めるまでの時間が、一般的なレストランに比べるととても短いです。
ライバルと言えばカレーライス屋さんや牛丼屋さん、立ち食い蕎麦屋さんが挙げられます。
日本人はこうした素速く提供される料理に滅法弱いのです。
先程のお寿司の例でお話させていただくと、某100円寿司は1つ1つ注文しなければならず、一つ一つ待たなくてはいけません。
しかし、ラーメンは大抵一度で注文が済み、来れば一気に食べることができます。
お腹が空いているときは本当に魅力的ですね!

③なんといっても満腹感があること

ラーメンを1杯食べれば、よほどの大食漢でないかぎり、ほとんどの人は満腹感を感じると思います。
ラーメンの麺は小麦粉で糖質のため、満腹感を得やすいのです。
もちろん、人によって満腹感を得られる量には差はありますが、その差はスープを飲む量で調整されることもしばしばです。

無限の組み合わせがあるから

①技法によって異なるスープ

白湯スープ
白湯の代名詞といえば、九州発の元祖豚骨スープ。主に豚骨、一部に鶏骨を使ってグラグラ煮込んだスープです。とにかく高火力で骨が粉々になるまで煮込む方法で、わざと人の手で骨を砕くこともあります。雑味も出てしまうが、雑味を超えるパンチの効いた旨みを抽出でき、煮込んだことによるトロみと濃厚な旨みは、凝縮した濃い味好きにはたまりません。

清湯スープ
火加減が難しく、煮立たせると途端に濁ってしまうのが清湯スープ。豚骨はもちろん、鶏・野菜・魚介などダシは多様です。弱火でコトコト煮詰めて、濁りが出ないように仕上げるので澄んだスープになります。白湯よりあっさりしているため物足りないという人もいますが、素材の繊細な旨みが味わえます。特に動物系ではなく野菜系に合います。

②三大味付け

塩、醤油、味噌。この3つの味付けでラーメンの印象がガラリと変わります。塩はダシの奥深さが味わえます。香りと味わいがプラスされるしょう油はスタンダードな一杯として一番人気。しょう油と塩はどちらも「隠し味」として使われることがあり、塩は味を引きしめ、しょう油はコクを出す効果が期待されます。味が濃厚な豚骨スープはしょう油味が多いですが、風味を存分に楽しむために塩味で提供されることもあります。味噌は同じ「味噌味」でもかなり幅があるのが特徴です。焦がし味噌を使うこともありますし、白・赤の差、豆・麦・米と原料の差も出ます。各地で違う味噌味があるので食べ比べするのも面白いです。

③組み合わせ自由な無限のダシ

合わせる食材で無限に広がります。例えば豚骨に野菜を入れてもよし、魚介系の旨味を加えてもよし、と組み合わせが無限大なのがラーメンダシです。
私も何度かラーメンスープを作ったことがありますが、材料の割合によって全然味が違いました。
意外と簡単に作れるのでラーメンが好きな方はお好みに合わせてカスタマイズしてみるのもいいかもしれませんね!

④香味油

ベースとなる油脂と香味素材との組み合わせにより、多様な種類の香味油を作り出すことができます。ベース油脂には、植物油では菜種油、大豆油、コーン油、こめ油などが使われるのが一般的です。ただ、香味素材との相性によっては、ラード、ヘット、鶏油などの動物性油脂も選択されます。
香味素材はネギ・ニンニク・モヤシ・ローストキャベツをはじめとする野菜類、エビ・ホタテ・カニ・鰹節などの魚介系、豚肉・鶏肉・バター・鶏卵などの畜肉系、バジルやトウガラシなどのハーブ・スパイス類、焦がし醤油や酵母エキスなどの調味料類も使用されます。
ごま油やオリーブ・オイルなどは、油脂そのものが香りを持つものもあります。

油と香味素材の組み合わせでも組み合わせは無限大ですね!

⑤麺の種類

麺の種類は低加水麺、高加水麺、麺の太さや縮れているかなどこれもまた多くの種類があります。
どんなものがあるかは追々加筆していきます。

⑥トッピングの豊富さ

これもまた、様々でしょう。
ねぎ、メンマ、ワカメ…
タンパク質系ならチャーシュー、煮玉子等…
こちらも組み合わせ無限大ですね!

他にも色々可能性は無限大ですが長くなってしまうのでまた別記事にでもしようかと思います。
少し調べただけでも、ラーメンは日本人をひきつける要素がたくさんありましたね!

まとめ

  • ラーメンは中国の麺料理が日本に伝わり、日本の食文化と融合して生まれたもの
  • 15世紀頃には、現在とほとんど同じレシピで作られた『経帯麺』が食べられていたが、庶民には広まらなかった。
  • 紆余曲折あったが、 明治後期ごろから中国人留学生が増えるにつれ、大衆向けの中国料理店も増加していった。
  • 1923年の関東大震災により、東京・横浜を中心としたラーメン店が全国へ散らばり、また、被災したことにより屋台が増加してラーメン専門店が増えた。→ここからラーメン店の専門化は加速していった。
  • 1939年、第二次世界大戦がはじまり多くのラーメン店が閉店したが、戦後各地域に闇市が誕生し、ラーメンが人気になった。
  • ラーメンは中華料理だったのが、日本で独自に発展した
  • インスタントラーメンやカップ麺は戦後技術の発達により急速に開発されたものだった
  • 「拉麺」は中国の麺料理で食べた感じは日本のうどんに似ている
  • 一方で日本のラーメンは中国の拉麺と違い、鹹水(かんすい…アルカリ塩水溶液)を加える点が大きく異なり、出汁(だし)にもこだわる
  • ラーメンには低価格、提供の速さ、満腹感の三大中毒性があり、味、スープ、麺、具材等組み合わせが無限大なため、人々を魅了する

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